【レビュー】『ダンジョン飯 3巻』九井 諒子

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最新刊レビュー忘れてたのでしておく。電子書籍版だと予約しておくと購入も自動→即読めるのでついつい「買った」という感覚を忘れてしまう(汗)。

『ダンジョン飯 3巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ)』





ちまたでも認知度上がってきた本作品、ネット上での評判ながめてみると前巻より今巻は面白かったという評が多いようだが、自分的には今巻はちょっと薄味に感じた―これはやはりマルシルちゃんのどじっ子ぶりがおとなしめだったからであろうか(笑)。
(とはいえ今回も熱湯をうっかり捨てたことでやらかしてますが・・・)

ひとつにはそのマルシルとライオスの妹ファリンとのなれそめの過去エピソードやら直前まで一緒にパーティを組んでいたナマリとの意外な形での再会+そのパーティとの描写など物語としてこの先必要な部分のために比較的ページを割いていたような印象があるからかもしれない。(結果周辺描写が多く主人公パーティ視点の描写が相対的にすこし低減)
これは階層が地下4~5階層目とかなり深層にまでパーティが到達して状況的にはシリアス度が上がらざるを得ないというのもあるんだろう。

そういう意味ではきちっと物語としても決してご都合主義的に展開させてない、という言い方もできると思うが、やはり本作のいちばんおいしいところはそのゲテモノ食い的なギャグ描写にあるわけで、そこが若干薄く感じたので、自分的には上記の読後感になったのかな。そういう意味ではドラゴン戦を前にしての”ため”の巻ということかもしれない。

この先はフツ―に考えると状況的に厳しくなるのは必然かと思うのだが、ぜひ例のすっとぼけた感じの乾いた(シュールな)ギャグシチュエーションを忘れずに行ってほしいところ。とはいえ本巻も最後は爆笑の”カエルの着ぐるみ”状態を披露してくれているのでこの期待は裏切られないと思うが(笑)。次巻あたりでドラゴンとは接触しそうな気配もありそうなので引き続き注目したいところ。



『ダンジョン飯 3巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ)』




※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正

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