善峰寺にいった同日、午後のスケジュールも特に入れていなかったので、ここぞとばかりにいってきた。
しかし日本人行列好きやのう!?
善峰からふもとまで下りてくると丁度お昼。
京都駅まで戻ってお昼ご飯を済ませて「さて、どうしようか」と。
京都はまだ見れていないところがけっこうあるのでそこをぐるっと回ってもいいかな、と思っていたんだが、ちょっと調べてみると京都国立博物館で鳥獣戯画の修復完了記念かなんかで全幅展示をやってるらしい!?
そういえば前回見に行ったときは、館内が修復作業中とかで一部の展示しか見れなかった+なんのための年間パスポートじゃ!?ということで、第一目標として決定!そそくさとバス停に向かう。
前回小銭の両替でパニクって多めに入れてしまった反省から、今回はバスカード(1日乗車券)を買う。
1枚500円なり―これで定額区間は1日乗り放題。京都は市内を回るのにはどうしても車を使うことになるので、バスの利用客はかなり多い。おまけに観光地などへ向かう路線だとかなりの混雑になることが多いので、これは必須だと前回学習しましたよ、ええ(泣)。
しばらくまって該当の路線のバスに乗り三十三間堂・博物館前で下車。
同乗の他のお客さんもけっこう降りる・・・ひじょおおおに嫌な予感。
ええ、わたくし、行列―それもみんなが人気だから並んでみようという行列が死ぬほどキライなんですよ。
そこまでして並んでほんとに”鑑賞”できんのか?と。
しかし今回は午前中に急なつづら折りの坂登ってきた後だったせいか、若干頭おかしくなってたみたいで・・・ええ、並んでしまいました(苦笑)。
しかし長い長い・・・屋外90分待ち、館内40分待ち・・・館内?館内って!?(ザワ・・・ザワ・・・)
どうやらいちばん人気の「甲巻」の展示室が自由鑑賞ではなく入場整理になっているようで、そこでの行列が40分待ち・・・ということらしい・・・。
でね、まあ並んじゃったので観てきたわけですよ。
(当然館内撮影禁止なので屋外にあったオリエンテーリング的なものをどぞ)
うん、確かに現物を見れたというのはよかった。知っている著名な部分意外にも非常にコミカルな部分ががあるのもわかったし、巻が違うとタッチも違う。そしてなによりここで書かれている筆のタッチというか息遣いから、案外いまも当時も、日本人の感じるおかしさ―その感性というのはおおきく変わっていないんじゃないかな、といったある種の地続き感を感じられたのは収穫。
しかしやっぱりこれだけ並ぶと、その並ぶという行為自体にいろいろ持っていかれて、普段に比べると「観たー!」っちゅう感慨は薄かったですな。
加えてほかの展示もこれだけ人がいて、なおかつ目玉の展示が並ばないと見れない、ということでおざなりになりがち。高山寺とついているだけあって縁起や書画けっこう出ていたんだけども、それもあまり集中して見れなかった。
やっぱり今後はなるべく並ぶ展示は、並ばない工夫するか観ないようにしようと心を新たにしましたです、ハイ。
いやはや、観終わった後疲れて表の噴水のまえでボーっとしておりましたわ。
ここの噴水が夕映えに霧状になってきれいだったな―そっちの方がいまとなっては印象に残っているという(苦笑)。
まあしかし書籍等で観るとの違い、実際の光にあたった現物を自らの目で見る、ということは重要。
そういう意味では、これだけの著名な作品をまがりなりにも直接鑑賞できたのは、これはこれで貴重な経験・・・ということかな。
そして昼過ぎに並んだはずなのにお外はとっぷりと暮れ・・・ええ、他にどこを回れるわけでもなく・・・。
そそくさと金券屋で新幹線の割引切符を買い、すごすごと撤収、今回の旅は終了と相成りましたよ、と。
なにげに登ったり並んだり脚に過酷な一日でした・・・。