京都・善峰寺

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先日、所用で大阪・兵庫と泊まりがけで出かける用事があって、用事の済んだ最終日、以前から気になっていたこのお寺へ行ってきた。

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このお寺は紅葉とか珍しい松があるとかで有名らしいのだが、実はそれが気になっていたのではなくて。
―その昔、まだ自分が小学校か中学校の頃かと思うのだが―家族で車で出かけたお寺の景色がずーっと記憶に残っていて。

けっこう古寂びていて、道の脇には野菜やおかきの無人販売をやっている―そういった景色と境内の塔の姿や、なにげに古錆びて趣のある堂内の仏様の印象がいまだ強く残っているのに、どのお寺なのかわからない、それがずーっと気になっていて。

いまにして思えば、父が亡くなる前に寺の名前を改めて聞いておけばよかったのだが(父の運転で行ったはずなので)、後悔先に立たず。

田舎の友人たちは全員車の運転に達者な人間ばかりなので、なにかの折りに覚えている情景と距離的なことを伝えると「善峰寺ではないか?」とのことだった。

で、ずーっと行ってみたいと思っていたのだが、普段車に乗らない+実家でも車を処分してしまったいまとなっては公共交通機関で行くしかない。
それもあってなかなか気楽に行ってみるチャンスもなかったが、今回たまたまタイミングが合いそうなので

「よっしゃ、いっちょいってみるか?」

と、今回出かけてみました、と。

善峰寺への最寄りはJR京都線の向日町駅。そこから阪急バスで30分ほど・・・かな、お値段片道350円。
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(これは帰りの際善峰のバス停での表示―JR向日町⇔善峰寺なので往復ともに整理券とかいらない―ただローカルのものでないと電子マネー系はNGなので要注意)

しかし平日けっこう早めにいった割には観光名所のせいか、すでにジジババがちらほら。おまけにバス停の並び方が良くわからず、あとから来たジジババにも先に並ばれ、結局終点まで立ちっぱなし(泣)。
ただ車中で面白かったのは、終点の善峰寺までの道中がかなり狭い道が連続するため、運転手さんのほかに対向車の確認のためにもう一人車掌さん的な方が乗り込んでいたこと。それぐらい狭いところがけっこうあった。
で、ゆられゆられて終点の善峰寺バス停まで到着したが・・・。

ちゃう、たぶん記憶の場所はここやないw(泣)

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記憶ではほんと田んぼの中のゆるやかな道でお寺の前まで行ってたはずなので、この急傾斜はどう見ても違う。
ひょっとするとマイカーなどでいける駐車場からの景色だと違うのか?と思い、どちらにせよここまで来たからにはいて行かざるをえまいと腹をくくって進む・・・が・・・。

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なに、このつづら折りの急階段!?

教訓:”峰”とつく寺はたいていろくなところに建っていない(泣)

ええ、仕方ないから登りましたよ、ぜーはーいいながら。
で、寺門をみると、なんとなく記憶のそれとも思えなくもない造作なんだが、こんなにきれいじゃなかったのだねえ。
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しかし怪我の功名か、だてにジジババが観光で来てるわけではない―紅葉が凄くきれい!

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今回は諸所の事情で新調したビデオカメラとかも持っていってたので、カメラになれる意味もあっていろいろ撮ってみた。
配下に京都を見下ろせる、という景色はたしかになかなか見ごたえがあった。

結局境内の全域は回らなかったんだが、けっこうあっちゃこっちゃ歩いてみた。
ただ、有名らしい松はあんまり気にしてなかったのであまり意識に残らず。とにかく変化の速い山の天気のなかで日差しの差した時に紅葉の美しさにただただ見惚れておりました。

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さらにここ、本堂の脇にけっこう立派な宝物殿あり。

そしてこれも知らなかったんだが、このお寺は徳川五代の生母・桂昌院ゆかりのお寺だったんだねえ。関連の漆器などがかなり展示してありました。
それに限らずけっこう大きな仏様も展示されており、なおかつ観光バスでガーっと来てガーっと帰るタイプの客がほとんどなのでガラガラ。加えてけっこう椅子もあったりして時間があるなら穴場スポットかも。

まあそんなこんなで紅葉をばしゃばしゃ撮って、ぼへらーとして帰ってきましたとさ。

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ということで、思った場所とは違ったのだがこれはこれで怪我の功名。境内も雰囲気のある場所だったし。

ただし、ここへ行くには車必須だねえ―バスは非常に便利だし値段も妥当―しかしバス停からがけっこうきついっすわ。
この点、自動車なら寺門すぐそばの駐車場があるのでしんどくない。なので人数がいるならタクシーとかもありでしょうな、割り勘で。

まあもし次回行くことがあれば、こういった点は頭に入れておこう、と。

しかし記憶のあのお寺はどこやったんや・・・・・とこっちへ帰って来てから探しておりましたら、「ここかな?」というところは一つ見つけた。
ただし、ここも交通の便が悪そう(公共交通機関だと)。

ま、そのうちそこへの旅もレポートするやもしれません。

いやしかし、子供のころいったっ場所というのはちゃんと聴いておくべきものなんだなあ・・・。
実はもう一か所気になってる場所があるんだが、そこも不明・・・orz

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