先日作者ご本人のtwitterで「4巻で完結、最終話までネーム切ってある」とあったがマジすか!?
『わくらばん (3) (電撃コミックスEX)』
自分などは週刊アスキーのおおきな購入動機のひとつが桂作品だったりするのだが、今後どうなるんだろうなあ。
アスキーというか角川まわりは、先日のドワンゴとの経営統合発表やら―岡田斗司夫氏の連載内容からするに―編集方針かえるっぽいやらなかなか激震の模様だが、経営が思わしくないとかではなく攻めの姿勢によるものっぽいのが唯一の救いか。(Bookwalkerでの立ち上げ前後の攻め攻めなキャッシュバックやKindleでの80%オフなど、ある意味いちばん危機感持って攻めの経営しているように自分には見える)
で、本作であるが、前巻巻末で登場した葵の妹・藍がなかなかヤンデレ気味な感じで、登場人物たちをいい具合にひっかきまわしてる(笑)。
ある意味、こういうややこしい感じのキャラクターというのは桂作品にとっては必然だとは思うが、ここまでふれ幅大きめの人物というのはちょっと珍しいかも。
前巻のレビューでも書いたかと思うが、桂作品のポイントというのは、一見こういうややこしげな登場人物に見えても、その根幹には非常に人としてまともなセンスがある―だから大の大人でも読めると思うんだが―この藍というキャラクターはちょっとそのあたりを若干越境してる感じがしないでもない。
ただ、その病的なところがほぼ姉ラブで顕著に発揮されて、どうやらその辺りの背景が本作のメインストーリー(というものがあればであるが)の核をなしているような気がする・・・というかあと1冊で完結するというのなら、そのエピソード―藍の姉である葵がなぜ高校生なのに一人で暮らしているのか?―というとこに行きつかざるを得んわな~?
と、まあ書いてはみたが、内容はそういったややこしさを感じさせるものではなく例によってゆるーい感じで、海の家エピソードでのサービスカットやお祭りシーンでの浴衣姿などもありーの、いつもの感じである(笑)。
(しかし水着回とかは戦争映画とか見てテンションあげてがんばった!とあとがきにあるが、先生、そんなに水着描くのつらかったんすかw)
あと恒例のハニカム舞台の巻末オマケマンガもあり。
さー次の巻どうなるのかな~?現行の連載みてるとまだとくに大きなターニングポイント的なものはみられないんだけども・・・。
※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正