第12回MMD杯・私的選集

標準

先月半ばには結果発表あったのだが、その前後から珍しくモーレツに忙しくてまとめられていなかった。
毎回楽しみにしている大会なので、いまさらではあるが、ちゃんとまとめておく。

まずは恒例のこれからw


この時点ではっきり分かるが、今回は一気に艦これ勢が増えた模様。そのせいか相対的にボカロ勢は脇に回った感じかな。


※以降、かなりの数の動画貼り付けがあるのでその点ご留意を。

また、なぜか動画のあとの空白が自動的に数行分取られるようなので若干レイアウト不自然かもしれませんがご容赦ください。



ということで今大会は艦これがらみの作品が非常に多かったんだが、実はそのあたり前回大会の終了後からなんとなく察していて、ネタがわからんといかんのでいちおうそれに備え提督デビューもしてたんですが(ぇ
しかしやっぱりというか予想通りというか、ネタを知らない人に受けるタイプの動画少なかった。

大会結果もそれに準ずる形になっているようなので、結果を知りたい方はこちらでどーぞ。

毎回当ブログでこの大会を紹介する際は、濃い内輪ネタでうけるモノよりも、普通の方が見ても面白そうなものをなるべく選んでいるので、今回もその方針で。

自分がそういうものあまり詳しく知らない、というのも当然あるが、ただでさえモデルになってるキャラとかがそういうマニアックなものが多いので、そういう一般目線をはずしてしまうと、ほんとうに独りよがりに終わってしまうので、じゃああんまり紹介する意味ないな、と思ってしまうわけで。

今回、特にそんなマニアック傾向な作品が多かった艦これ題材の作品群だが、まずはそこから普遍的なおもしろさを感じられるものをいくつか。

これはもうほんと誰が見てもフツーにかわいいというか楽しいというか。いい動画だと思う。

今回のテーマの一つ「女子力」で上がってたのがこれw
確かに す さ ま じ い 女 子 力 で す ね 
ポイントは艦砲射撃の音だろうか。この轟音があるからこその迫力!



こちらは忠実な再現系。
物理演算を使っているだろうにしても、すばらしく重力・慣性の力を感じる。
MMDというソフトのポテンシャルを感じさせる一本だと思う。



同じ再現系でも、こちらはオールスター的な楽しさ。

以前にも書いたかと思うが、こういう再現系や別ジャンルのものをしっかり作ってくる層はほんとうにそのジャンルのことを愛していて、だからこその完成度につながっていると思う。


これもある意味そういった再現系というかオマージュというか。

メインのネタは言わずもがなのパシフィックリム。恐らくシェーダーとフォグ系のエフェクトのコンビネーションが素晴らしい。しかしこの置き換えているロボットはさすがにマイナーすぎてしらなんだ(苦笑)。


こちらは今後増えるかもしれないAR系の一本。

撮影した実際の風景にたいして合成してるわけですな。一昔前からは考えられない技術の進歩だよなあ・・・。背景に対する肌テクスチャの絡みで若干マッチングが破綻しているとも言えるんだが、これは今後へ向けての期待賞。


技術系と言えば定番の物理演算も。



また今回は、ガンアクションものにぱっと光るものが多かった。

これもMMD杯初参加の方の作品らしいがすげえなあ。最初に映画からのトレースを持ってくる、というのはけっして悪い方法ではないと思う。MEIKOユーザーとしては強い姐さんを見れるのはうれしいもの。


つぎは個人的には今回の3本指に入る一本。

もう見てもらうとわかるが、とことん小ネタをちりばめてあって、その密度を持って3分台に抑えているという。TMRの曲と相まってノリが凄く良い。いまでもときどき思い返しては見てるぐらいリズミカルな動画!
別途上がってる解説動画をみると、なにげに制作者のポンポコP氏の脳内設定でもMEIKOさんとハクさんはプロ中のプロ設定らしいwターミネータパロディしっくりしすぎて吹いたw


次は本大会でいつもクオリティの高い作品をコンスタントに発表されている、常連のエコデレP氏の一品。

氏の作品はいつも”動き”というアニメーションの根幹部分をテーマにした素晴らしい作品が多いのだが、今回はそういったこれまでの作風と大きく異なり、こういう方向で来ましたか!?
テーマ的にはR18だがさすがエコデレ氏、品の良さは相変わらずなので安心して(?)見ていられる。


つぎは一風変わった作品。だが時間・・・というか尺に対するリズム感のようなものを持っていないとできない一本だと思う。とにかく吹いたw



これも笑わせてくれる一本。オープニングが冗長なのがもったいないが、本編は思わず笑ってしまうこと請け合い。最後の罰ゲームもwww

繰り返しになるが、今回は艦これ勢が一気に勢力を伸ばした反動か、ドラマ系の作品が少なく、結果的に音楽系PV作品が自分の中では存在感のある大会だった。

これはもうほんと素晴らしい。MMDは「MMDバンドエディション」と呼ばれるジャンルがあるんだけど、それのお手本のような作品。演奏しているのが楽しそうなのが素晴らしい。しかしその背後で制作側は誇張でも何でもなく死にかけながら作ってると思う―それぐらいバンドエディションは手間がかかる。すばらしい一本!


こちらは正当な感じの一本。ディズニーですな。
なにげにオールスター系の作品でもある。ちなみにこのKAITOとMEIKOの歌声は旧エンジン(いわゆるV1エンジン)。個人的にはV2エンジンよりもはるかにポテンシャルがあると思う。



で、今回はなぜかKAITO兄さん大活躍w
正直調声はちょっと厳しいところもあるんだが、PVとしての見せ方と途中に出てくる人形姿の各ボカロがかわいらしい。話の内容といい、確かめていないがひょっとして女性の方が作ってるのかな?どうもそんな気がする。



これは凄く楽しい一本。
元歌はリンレンの発売何周年化の記念=いわゆる生誕祭であがってた「リンちゃんなう」。それのレン君バージョンのうたってみた系にPVをつけた、ということだろう。
ものすごく見てて楽しい作品だが、それもMMDの各モデルがここまで表情つけられるポテンシャルがあるからこそだろう。


下品だが紹介せざるを得ないw
これはおそらく以前の大会で仙台貨物?というバンドの音源で一本作ってらっしゃった方の作品のように思う。下品さでわかるw



個人的にはこれが今回の優勝作品だな~。

とにかくその動画のクオリティといいアイディアといい、元動画があるらしいにせよ素晴らしいと思う。楽器好きにはたまらん一本。




続いては定評のあるMMD鉄道クラスタ系の作品を何本か。


自分は鉄オタではないので詳しいことは分からないのだが、それでも細部にまで丁寧に作られているのがわかる。吹雪の演出も憎い。こういう形でもいいので、かつてあった景色が次の世代に引き継がれていくというのは素晴らしいことだと思う。



この方は以前の『ヤクソクの種』の方だな。
こういうひとつの方向性をもって作品をコンスタントに作品を発表してくれるのは観客側としても楽しい。
なんとなく前作の後日譚を別の切り口からみているような気になる。
(ストーリー的にいうと若干違うとも思うのだが)



MMD鉄道クラスタは抒情的な作品だけでなくこういう熱い作品もあるのがいい。
震災のことを忘れずに作品として残そうとしてくれる人がたくさんいるのも。





ここからは今大会では少なめだったドラマモノを。


モデリング、シェーディングからしてちょっと異色だけど非常に正統派な一本。
目で芝居させてるというのが凄いよな・・・。



これは元ネタがあるらしいが。皮肉の効いた感じの落ちといい、ニヤッとせざるを得ないいい作品。



これは今回のドラマ作品の中では頭一つ抜けているのではないか。
センスといい演出といい下手するとちょっとしたTVドラマなんぞより余ほど見ごたえがある。



これはMMDならでは、というかほかの媒体ではなかなか作りにくいんじゃないかな。
遠野物語的な世界観がすてき。





ここからはいちおうスポーツ・・・もの・・・なのかな(苦笑)


これはもうほんといろいろとひどいw
ひどいけど、これぐらいの表現をできるポテンシャルをMMDはもう当たり前のように発揮しているということでもあるよなあ。でもやっぱりいろいろとひどいけどw



あられもないカッコのお嬢さん方が登場しているのでどうしようかと思ったが一応紹介しておく。
やはりこういったツールでここまで動きをつけられるというのは凄いともうので。



最後ははゲーム系?のものを




んんん~、このパーティは以前も見たことがあるぞ!?(笑)
今回はMEIKOねーさんの登場がなかったのが残念。



この方も以前センスのいいレースゲーム系の動画作ってらっしゃった方だな。(ファイネルP)
この方は以前の「メール攻撃(物理)」といい、小道具の発想のセンスがものすごくいい。こういう発想は大好きである。



これは元ネタあるのか知らないがセンスの良い動画だと思う。
連作らしいがこれまでまったくノーマークだったな。次回大会以降は追っかけてみよう。




最後はなぜかこれで。
こういうたたみこむリズムで押していくというのは編集にセンスがないとできない。
動画は一見手間かかってないように見えるけど、全員しゃべらせてるのでけっこう手間かかってると思う。
給料日ネタがツボでしたw

今回は艦これ勢の台頭でちょっと動画を絞り込むのが難しかった。
次回以降は艦これ勢も落ち着くところへ落ち着いていくと思うので、また作品の傾向はいい意味で散らばってくれると思う。
あとはちょっとまとめるまでに時間がかかり過ぎたことですな。ここはちと反省。
次回からはもう少し鮮度のあるうちにまとめよう・・・(--;)

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