【レビュー】『まおゆう魔王勇者 4巻』浅見よう

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新刊ラッシュやのう・・・さ、サイフが・・・(泣)。

『まおゆう魔王勇者(4) (ファミ通クリアコミックス) 』




前巻より続く第二次極光島奪回作戦は女騎士と南氷将軍との一騎打ちで幕を引いた。人間界は束の間の平和を満喫するが、魔界の鳴動を収めるために魔王は魔界へ戻ることに。出発を前に、魔王は、勇者とその事後を託すメイド姉にあたらしい”武器”をみせる。また勇者はいまや結果的に人魔共存の交易都市となった開門都市で青年商人とある”依頼”をする。しかし魔王の魔界への帰還に歩をあわせたかのように中央では、紅の学士への異端審問の動きが始まろうとしていた。

本編に加え、女騎士の勇者への淡い思いを描いた書き下ろし(?)「ある日の女騎士」、ここまでの主要登場人物の「人物名鑑」を収録。
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【レビュー】『リーチマン2巻』米田達郎

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昨年末に出ていたらしいのだが、ばたばたしていて気付かなかった、不覚!
(アクセス解析のキーワードで気付いた始末、サーセンw)

『リーチマン(2) (モーニング KC)』



前巻をレビューしたときにも触れたが、本巻では東日本大震災でのエピソードが一部含まれており、そのエピソードだけで埋まるわけではないが、本巻全体をなんとなく貫くような通奏低音として響いている。
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【レビュー】『シドニアの騎士 9巻』

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先日発売だった模様。

『シドニアの騎士(9) (アフタヌーンKC)』



ガウナとの不意の遭遇戦で、惑星ナインの大気圏下に逃げ込んだイザナ機。救出に向かう谷風とつぐみ。しかしナインにはガウナ側の待ち伏せ―それも最悪の敵・紅天蛾(ベニスズメ)が星白に姿を大きく似せ待ち受けていた。結果的に紅天蛾との戦いは一旦の結末を見るが、今度は大シュガフ船より、再び大質量を持ち、衛人では破壊できない規模の単体ガウナが射出される。出来る手を打ちつくし、最後の手段として大重質量砲を発射するシドニア。しかしその反動は居住区にも甚大な影響をあたえ、船体は惑星ナインの重力に引かれ始めた・・・・・。

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【レビュー】『魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~』ハノカゲ

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先月劇場版観にいったあと余熱でなんか読みたいな、とamazonに注文してたのが、先日完結編がきたのでレビュー。

『魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (全3巻)』




元作品を知っていることが前提だが予想以上に凄く良いスピンオフだった。

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【レビュー】『ゴティックメード・花の詩女』永野護

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FSSを8年近く休載してまでやろうとしていたこと―信者ならこの目で確かめずばなるまいw

移民星・カーマインプラネットには”詩女(うため)”と呼ばれる、民衆の心の支えとなる代々続く巫女がいた。新たな巫女は、就任に際し歴代の巫女の記憶を引き継ぎ、都までの道のりを行幸する。
新たに巫女となったベリンは、いままさにその都行きに出発しようとしていた。その時、巨大な戦艦が巫女たちの前に現れる。現れた少年はドナウ帝国第三皇子トリハロン。彼が言うには、この星の政情の混乱を狙って、新たな巫女を狙うテロが計画されているという。彼はその護衛ため惑星連合から派遣されてきたのだ、と。こうして詩女と皇子の不思議な旅は始まった・・・。

前々からいろいろ情報は出ていて、かなり少人数で作っており、そのアニメーションの大部分を監督・原作者である永野護自身が手がけている、ということでいろんな意味で注目されていた一作。
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【レビュー】『南極点のピアピア動画』野尻抱介

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ニコ同では”尻P”と知られる重度のミク廃であり、震災においては放射線関連の冷静なツイートで正確な情報を広めるなど、ある意味SF作家としての王道(?)を歩まれる野尻抱介氏、第43回・星雲賞受賞の一作。

『南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA) 』



月探査計画を研究テーマとしていた大学生・蓮見省一は、二ヶ月前、月にクロムウェル・サドラー彗星が衝突したことで挫折を余儀なくされる。時を同じくして、付き合っていた奈美も彼の前から姿を消す。しかし月にぶつかった彗星からのガスが、地球の極点で双極ジェットを描くことに気付いた省一はジェットに乗って宇宙へ上がれるのではと思い・・・。
奈美を宇宙へ連れて行ってやるという約束を果たすべく、彼と友人の郁夫、そして”ピアピア技術部”が立ち上がる。ボーカロイド・小隅レイの声に奈美へのメッセージを託して・・・。

初音ミク、ニコニコ動画などを模したキーワードのなかで展開するUGM,CGM時代ならではの王道SF連作短編集。

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