【レビュー】『わくらばん 1巻』桂明日香

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前作『ハニカム』終了→産休→同媒体(週刊アスキー)での復帰作。意外と単行本化はやい!
(いや、手ぐすね引いて待ってましたがw)

『わくらばん 1 (電撃コミックス EX)』




コーポ「わくらば」に引っ越してきた増口真白は、いきなり自室前の庭で食事の支度を始める二人の美少女に会う。二人はおなじくこのコーポわくらばに住まう住人だった。そのほか小学生にしか見えないT大生やら、二次元にしか興味のない巨漢、その巨漢にぞっこんの金髪碧眼の美少女など、個性豊かな登場人物がゆるーくからむ桂明日香ワールド。
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第10回MMD杯私的選集

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先週末閉会したので例によってまとめておく。
今回は外部審査員に5名1社1庁(!?)を迎え、投稿総数なんと773本!


(1庁については↑参照)

定期的に開催されているコンピュータグラフィックスのアマチュア参加型の大会で、これに匹敵するものっていまおそらく・・・ない・・・のでは・・・・・?

いつのまにか凄いことになってる・・・・・よな?

今回、開催中の土日の午前中を使って集中的に見る→みながらtweetする、という形を取ったんだけど、そうしないと数が多すぎて後日まとめきれんと思ったわけで(汗)。

※以降、かなり絞ったつもりでもけっこうな数動画の埋め込みを行ってるので、開くときすこし重いかもしれません―ご注意を。

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【レビュー】『クルミくん NO FUTURE』ノッツ

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基本的に下ネタはあんまり評価することないんだが、これは素直に面白かったので購入(笑)。

『クルミくん NO FUTURE (IKKI COMIX)』




ふつうの学生にみえる伊丹未来(クルミ)、じつはある研究施設から逃げ出してきた予知能力者だった。同じ授業をとっているかわいくて性格のいい栗ちゃんとも仲良くなれそうだが、彼には組織からの追っ手が迫っていた。あたえられた予知能力で未来はわかるのだが、なんとその発動条件というのが・・・・・。


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【レビュー】『この世界の片隅に』こうの史代

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幸せでも不幸でもなく、ただ涙が静かに流れる、そんな読後感の一作だった。

『この世界の片隅に Kindle版』(全3巻)



絵を描くことが好きなすずは、縁談があり昭和18年、故郷を離れ呉へと嫁ぐ。海軍に勤める夫や出戻りの小姑など、新しい家族に囲まれながら、日々は淡々と過ぎていく。
時にはおこる小さな心のさざなみのなかで、すずはやがてここが自分の居る場所である、と自然と思うようになってゆく。そして物語は昭和20年の夏へと進んでゆく・・・・・。



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【レビュー】『ビリオネアガール 2巻』支倉凍砂 桂明日香

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先日本屋にいったら出てたので。連載中断後、再開してるらしいのは知ってたが、単行本意外と早かった。

『ビリオネアガール(2) (アフタヌーンKC) 』



ヒロインの紫(ゆかり)は主人公・恵の学友たちと郊外へバーベキューに出かけ、はじめて歳相応の楽しい時間をすごす。そのバーベーキューの買出しのために普段動かさない1億円という額を口座に動かしたため、後日銀行から確認のための訪問―という名の営業があり、付き添いを頼んだはずの恵がそのとき出てこなかったのを理由に、紫は恵に買い物に付き合うようにいうのだが・・・果たして億万長者の買い物とは?

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【レビュー】『戦争と一人の女』近藤ようこ

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昨年末、出版されていた時点で購入。
近藤先生がたっぷり入り込んで描いているからだろうけど、先生の安吾原作モノはどうして毎回こう凄いのか・・・。

『戦争と一人の女 [コミック]』




原作である『戦争と一人の女』『続戦争と一人の女』をベースに、1本のストーリーラインを持った作品として再構築されている。

安吾自身がモデルと思しき脚本家の男(野村)と、かつて女郎であった過去を持ち、妾として落籍れ酒場のマダムであった女。
女は誰とでも関係する淫蕩さを持っていたが、その過去から身体の喜びを感じない体質だった。やがて戦争が始まり、戦争という名目を言い訳にするかのように二人は一緒に暮し始める、いつか戦争の終わりとともに来るであろう別れを信じながら・・・・・。


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