【レビュー】『F.S.S. DESIGNS 4』永野護

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先週までべらぼうに忙しかったのでまだ十分読めていないが、初見の印象

『F.S.S. DESIGNS 4』



これまでのDESIGNS1~3につづく最新作品集。これまで発表済みのデザインをまとめた既刊のものとは異なり、現在連載中の内容と並行する形でメカニック、服飾、キャラクターの最新デザインが収録されている。そのため版形も既刊のDESIGNSと異なり、これまでのKnightFlagsやSmokeWall,TwinTowerなどと同等の大型ムックとなる。



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【レビュー】『ビリオネアガール 3巻』支倉凍砂 桂明日香

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意外に、というか予想通りにというか、早々と完結。

『ビリオネアガール(3) (アフタヌーンKC)』




題材として金融を扱ったラブコメ、という比較的あたらしいジャンルを作りえたかもしれない(しかし未達)、という点では少々残念。ただ作品としては物語をちゃんと収束させての形での終了なので、おさまるべき形でおさまったという印象。

原作・作画の両氏ともに、ある意味すごく良心的な仕事をされたと思う。

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【レビュー】『相羽奈美の犬』松田洋子

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先日、角川bookwalkerのキャッシュバックキャンペーンがあって、その際に同じ著者の『ママゴト』を読んで、そのあまりの素晴らしさにこちらも購入。
以前から名前は存じ上げていた方だが、こういう方向へ幅を広げておられたとは・・・。大傑作である。

『相羽奈美の犬(全) (ビームコミックス) 』



両親の不仲をはじめ、すべてにおいて自分の生きる意味を失っていた少年は、ある日レコード屋で見かけた美少女・相羽奈美という存在を知る。自身が負け犬でくだらない存在と自覚している彼の唯一の生きがいは、彼女を消極的にストーキングすること。ある日、日課のストーキング午後の部(笑)を始めようとしていると、彼女が本物のストーカーにつけられているのを見つける。彼女に知らせようとした彼だが車にはねられてしまう。宙を舞う意識の中で最期を自覚した彼は神様に祈る「神様お願いです、僕が死んだら犬にしてください」犬になれたら彼女の眼をまっすぐから見つめてみたい・・・。「じゃあ犬にしてやろう」突然現れた黒い犬の意識体?によって、宙を待っていたはずの彼の体は犬になっていた・・・。

―あなたの涙を舐めるため、僕は人間を辞めました。―
(書籍帯のコピーより)

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【レビュー】『閃光のハサウェイ(上中下)』富野由悠季

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bookwalkerのセールにて電書版を。
新幹線の中で読み始めてシリーズ三冊その日のうちに読了。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)』




小説版ガンダム作品の中ではいちばん「面白い」という評価のあった作品なので、前々から読んでは見たかった。
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【レビュー】『リアル 13巻』井上雄彦

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不覚にもボロ泣きしながら読んだ(苦笑)。

『REAL 13 (ヤングジャンプコミックス)』



高橋たちとともにリハビリを続ける、元プロレスラー・白鳥。ほとんど動かないその下半身を隠しながら、彼は長年のライバル・マンバ松坂との宿命の対決を迎えようとしていた。
全く動かない下半身―そんな身体にもかかわらず、彼がリングに上がったその時から、「悪役(ヒール)・スコーピオン白鳥」は会場の空気を支配する。その彼の全精魂を投じた熱い戦いが、花咲、そして高橋の心にあった見えない分厚い壁を吹き飛ばしてゆく―。

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