【レビュー】『Tell Your World (feat. Hatsune Miku) 』livetune

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『Tell Your World EP【通常盤】』

いまさらながらのネタですが、数日前、配信にあわせて祭りになってたようなのでiTunesStoreにて。200円。
Tell Your World



発火点は昨年末のこれですな。

GoogleChrome(ブラウザ)のオフィシャルCMとして採用された曲が、フルバージョンとして配信になった、ということらしい。

ご存じない方のために一筆しておくと、最後のライブシーンは、昨年北米ノキアシアターで、5000人の観客を集めて実際に行われたライブのもの。

登場一年目のころからそういった予感はあったけれども、どうもこの方はインターネットの海で拡がる、CGMを象徴するアイコンと化しつつあるらしい。

他にいくらでも性能が上のVOCALOID製品があるのに、彼女がこういう立ち位置に居続けるというのは、明らかに彼女がそういったもののシンボルであり、動画の中にあるように、これらのムーブメントを体現する依り代として機能しているからだろう。


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CGMでの言語の「壁」―その功罪

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先日ちょこっと言及したMMD(Miku Miku Dance)ですが・・・。





ちょっとやばいですな、コレ。
ちょこちょこと、息抜きがてらに触ってみているんですが、できることの多さがハンパじゃない。

いってみれば、ちょっとした小型の映像製作プロダクションぐらいの機能があるかもしれない、一昔前の。

映画とか、映像を作りたくて、でもスタッフや資金などが無い―そういう人にはもってこいのツール。
逆に言うと、そういう人たちの「でもスタッフが」「でも資金が」というエクスキューズ通用しなくなちゃってるぞ、これ。(*1)
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MMD/噂にたがわぬ神ツール、こりゃびっくり

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VOCALOID界隈でPVを作るのに、よく使われているツールにMMDというのがある。
(MMD=Miku Miku Dance)

基本的に周辺すべてフリーで提供されており、手軽に3DCGによる動画が作成できるとあって、かなり人気のツール。

最近ではMicrosoftのXbox360用のモーション検知システムであるKinnectを使って簡易モーションキャプチャもできるということで、VOCALOID云々抜きにして、ご覧になった方もあるだろう

で、このMMD,一人の篤志のエンジニアさんがコツコツとここまでたった一人で作ってこられていたようだが、規模が拡大するにつれて外野のノイズも大きくなってきたようで開発中止するかもとの噂。

ちょっと触ってみたいな、とは思っていたので「こりゃいかん!?この機会に触っておくか!?」と思い、勉強の合間の息抜きがてらにちょこちょこさわってみた。
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【レビュー】『宇宙行ってくる! SOMESAT PV』【VOCALOID】【MMD】

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大の大人が本気で大人気ないコトやるとこんなに楽しそうなのか!?

[同人PCソフト]ちょっと宇宙行ってくる! SOMESAT PV[ussyP、ネルドラP]

これ、以前もPVがすごいので紹介しましたが、なんと!?ちゃんと動画に対する専門的な解説コメンタリ動画がついて42分のDVDとして商品化されとりました。

これは買わずばなるまい!と勢いあまってぽちっとな!

で中身なんですが

やばい、こいつら本気で宇宙行く気だw

というのが感じられるガチの解説コメンタリ。
もともとsomesatというピギーバック衛星でみんなの衛星を宇宙へ送ろう!というプロジェクトの応援動画だったのであたりまえといえば当たり前なんだが、なんかいい意味でNHKの解説見ているみたい(笑)。

「ソーシャルメディア衛星開発プロジェクト」



で、それだけの解説ができるのも実は動画のほうもちゃんとそれだけの検証・考証された上で作られているからだが、この動画の製作者はもともとあの「melody.exe」で著名なUssy氏なわけだ(実は般若心経ハードコアのMMD版もこの人がディレクターの模様)

で、技術的解説のあとに動画製作解説のコメンタリもあってこれがまた凄すぎる、ここまで考えてあの一本ができとるのか!?っちゅう。

いやー、いいよ、これは1500円の値打ちあった。

体裁としてはもう一曲入ってるので(こっちもドラムのモーションがあのネルどら氏なので演奏にライブ感あって素敵)「二曲入りシングルDVD+解説コメンタリ二本+予告編」という感じ。

こういうふうにおのおのが思った形で自分の作品を商品展開できる、というのはほんと素晴らしいなあ。
そういう自前の作品をリリースできる人たちがどんどん増えてきている、というのは最近すごく実感する。

金にあかした宣伝でなく、自分の思いをこめた作品。

それをめい一杯の工夫をして自分なりのやり方で世間に問う。

そしてそこではその作品に受けた拍手がすべて。

潔くていいじゃない。

こういういい”風”を止めないためにも、ちょくちょくこういうアイテムにはお金を出して行きたいなあ、と思う。
まあそれが”拍手”の代わりさね。
(そのためにははやく稼ぎ口を安定させないとw)

※しかし最近この手の動画のYoutubeのコメント欄が外国語ばかりというのが・・・w
  じわじわと世界に侵食していっとるようだねえ(笑)。
 (おまけに同じ動画が複数あがっててそれぞれにコメントがついてるわけだから・・・)








※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正

上記「最近この手の動画のYoutubeのコメント欄」とある通り元はYoutubeのリンク貼ってあったが、痕跡ごと消されているので本家のnicinicoのリンクへ差し替え。
また標題であった本作品のパッケージ版もAmazon他から全くたどれない。
不可抗力とは言え、こういうことがあると「その当時」の反応・ムーブメントへの理解が著しく困難になるのは困ったところ。