■グラフィック、コスチューム面について

さてこのDEAD OR ALIVEシリーズの最大の売りの一つであるのがこのビジュアル面。個人的には美麗さということでは前作の5系統の圧勝だと思うが、トータルとしては善戦していると思うし解像度は6のほうが上。なにより服装のセンスがかなりまともになった点は評価したい（この後のDLコンテンツ次第なのであくまでも”現時点で”だが：苦笑）。このあたりは女性のデザイナーさんがコンセプトデザインやってらっしゃったそうなのでそこが大きいのだろう。

ただし今回はこの各コスチュームを出すためのシステム設計が非常に不親切で、ここまで書いてきたいい点を全部つぶしてしまうぐらい旧来のユーザーからは叩かれまくっていた―かなり炎上してた。

どういうことかというと、各コスを出すためにはキャラクターごとに個別の衣装の「設計図」というものを貯めなくてはならず、その「設計図」の出現がランダムで使わないキャラやほしくないものが頻繁に出る。加えて当初のバージョンはその「設計図」の出る数が凶悪なまでに少なかった（トータル500の設計図に対して出現する設計図の数が一桁―それも全キャラ＋全コスでのランダム）。オンライン対戦しない層にはオンラインでの出現率のほうが高めであったことも不評だったようだ。

さすがにこれだけ炎上すると早い段階でパッチが入って、現状初期設定の100倍ほどに変更されたが、それでも出現ランダム、微妙に定数埋まらない（例「498/500で止まる」等）、自分の使用キャラが一番使いたいのに一番出現率低いというのはそのままなストレスフルな仕様。これで全部高評価な部分パーにしてしまった感じ。
さらに近いうちに上記内容に対して改善パッチ充てるということだが、間違いなくこの体たらくでスタートダッシュつまづいてしまったと思う。もったいない。


と、ネガティブな話ばかりしてもアレなので、初回パッチ後ようやくいくつかコスチューム出たが、以下なかなかセンスいいなと思うのを貼っておく。
（あくまでも現時点で自分が出せたモノだけではあるが）

リサとかすごくアダルトな感じでカッコいいな、前作では露出担当でまるで痴女のようだったとは思えない（苦笑）。

で、今回のグラフィック的にいちばんとばっちりを食ったのはシリーズ主人公のカスミちゃんである。正直言ってブサイク化がひどい。

もちろんライティングやシェーダーのちがい、角度によっては綺麗には見えるんだが、正面顔が不細工すぎる。厚ぼったいまぶたにメリハリのない顔のモデリングでのっぺりした顔つきになってしまってる。これは一つは冒頭の「e-sports仕様」というかそれに伴う「ポリコレ仕様」で、アジア人っぽくメリハリのない顔のモデリングにしたのかも。あとやや顔面センター気味なのはサングラス/メガネを各キャラで使いまわす仕様なので、そのためにこんなんなっちゃんたかな。

あの5の時の「これまで何人か殺してますがなにか？ええ、忍者ですからくノ一ですから！」的なエロカッコいいキービジュアルのかすみちゃんかえして（笑）。（このビジュアルはほんと出色の出来だったのになあ・・・嘆）

とはいえトータルではよく工夫された一本だと思う。まったく興味のない方にはさすがにお勧めしないが、格闘ゲームが気になったことある、という方にはぜひおすすめしたい。現時点では格闘ゲームの入口としてはもっとも間口の広い一本だと思う。