【レビュー】『機動戦士ガンダムNT オリジナル・サウンドトラック』/澤野弘之

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普通公開前に映画のサントラ買うことはほとんどないのだが、澤野作品+今回のテーマ曲ともいえる『Vigilante』が本盤のみにしか収録されていないとのことで予約注文にて購入。

サントラということではあるが、映画の製作サイドからも「EDM寄りのアプローチで」とのオーダーもあったようで、UCのサントラからのメインテーマなどは引き継ぎつつも打ち込みとオーケストラの程よく混じった感じの今風の一枚といえるかも。本編自体はまだ未見なので、このあたりは実際のフィルムをみてからまた印象も変わるかと思うが、とりあえずファーストインプレッション・・・というか『Vigilante』中心に(苦笑)。

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澤野 弘之
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『Vigilante』は以下のPV見た時点で「あ、コレまたライブで盛り上がるヤツや!」という感じで(笑)。

で、先月実際にプレイベントの際にライブ演奏されたのを観る機会があったのだが、やっぱりめっちゃライブ映えする曲でした。澤野組男性ボーカル代表のmpi氏とダンサブルな曲を歌わせるとより一層その張りのある声の魅力映えるGemieちゃん(ソロ名義はR!Nさん)のツインスクリーム。

今回収録されている別バージョンだとあえてその各々の二つのトラックをばらして配置してあるテイクもあって、それを聞くとこの曲はなんか音の立体パズルのような組み立てになっているというのがよく分かった。あえてエフェクティブな声にしてあるのもパンチ力がいや増していて非常にかっこいい。しかしよくこんだけ良曲量産できるわ。(ちなみに先月観たイベントでサンライズのプロデューサー小形氏はこの曲あがってきて勝利を確信した的なことおっしゃってたし「音楽8その他2」と冗談だろうが言っていたのが印象的だった―まあそれぐらいウェイトの重い要素というのは言えると思う)

で、その他の楽曲は前作の『ガンダムUC』のメインフレーズを引き継ぎつつも別要素と掛け合わせ、切り口を変えることで、続編でありつつも新奇性を出しているのはさすが。完全な新作を期待していたのなら「ハズレ」という言い方できるかもしれないが、個人的にはこのアレンジの妙というか前作の踏襲ぐあいのさじ加減というのは絶妙かと思う。総じて静か目だったり不安や焦燥感を感じさせるトラックに存在感があるというのも、ききおよぶ作品内容からすると妥当な感じ。ピアノ曲が結構あるのも個人的には好み。

あとは実際にフィルムを見てからどういう風に印象が変わるかというのが楽しみなところ。
ちなみに本作は27年ぶりの劇場用ガンダム作品で、これまでのようなイベント扱いではないのでブルーレイなどは公開後しばらく出ないということなので、反芻するにはこのサントラ盤がいまのところ一番手軽なアイテムということなのかもね(笑)。

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