なにをもって”障害”とするのか?

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最近よく耳にするようになった”障害”という言葉だが、どんなもんだろうな。

パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)

一昔前に「サイコパス」という言葉がはやったが、そこでもたしか使われていた言葉は”人格障害”。
最近では”発達障害”とかもありますな。

で、どうなんですかね、この言葉。

もちろん当事者からすれば切実な現実だと思う反面、こういう言葉が”発明”される前の社会では、そういう一種反社会性を含んだ人格というのも”そんなヤツもいる”という程度で、受容されていたように思うのだけれど。

ただ本書はそういうシリアスな”障害”を扱う感じではなく、現代社会におけるある種の類型として現れる”型”を、性格の分類的な側面から分析した一冊。

巻末に自己診断テストがついているように、誰でもそういう”傾向”の現われはもちうる。

で、この手の本のいちばん重要なポイントは、その発生のメカニズムと、サブタイトルにあるように”どう接するか?”ということ。

本書はその点をシンプルかつコンパクトに、的確にまとめてある印象。
身近にこういった傾向が顕著に出ている人がいるなら、その人を理解するのに大きな助けになりうるだろう。

で、セルフチェック、自分もやってみた。
設問がそれぞれの類型の趣旨定義とびみょーにずれている+身近な第三者からのチェックも推奨されているので、どこまで正確なものかはわからないが

そうすか、自分はスキゾパイタル(失調型)傾向っすかw

失調型パーソナリティ障害の特徴は

一言でいえば頭で生きているということである。

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人目を気にしないマイペース人生

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克服のポイント


身近なことをおろそかにしない

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きょ、興味のある方はどうぞ・・・。

あと出しジャンケンに負けないために

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昨日、都内23区はじめ東京都下の水源で基準値超えるヨウ素検出との報道があり、乳幼児の摂るものには使用を控えろとの報道がありました。

大人に関しては例によって「直ちに健康に害を及ぼすものではない」の決め台詞が。

基本、その情報で公式発表としてはいいと思うんですが、基本ここまでずっとマズい感じの数字は「あとになって」
出てきています。

これをして「政府やマスコミは何かを隠してる!」と憤慨している人もいるみたいですが、自分は「確かなことを確認して言えるまで情報が整理できていない」んだと思います。

※なので上杉隆氏などフリージャーナリストは「考えるのは受け取る側がやるので、まずわかってる数値をそのまま出してくれ」といってるわけですね→しかし記者クラブ以外のフリーランス(含む海外メディア)はここまでほぼ締め出し。

基本、情報が上がってくる側に悪意はなくとも、現状「あと出しジャンケン」の状態です。

それをそのまま受け取って心穏やかに過ごすのも、万が一のことを考えて備えておくのも自己判断。
各自のお好みで。

ただ自分は自分の知っている人たちにはあとで後悔してほしくないと思うのでこういっておきたいと思います。

「想像力を働かせて、自分でできる程度の備えはしておいてほしい」と。

なにもあわてろといってるわけじゃなくて、ちょっと考えてみて、っていうことですよね。
わかっている事実と、ふつうに想像力を働かせればわかること―。
そこは考えておいてもいいんじゃないか。

今回の水の件にしても、あんだけハデに核物質固まってあるところで爆発があって、一つも周りに飛び散らないはずがない。

ましてやいまも天井あきっぱなし―青天井でっせ?
おまけに炉内の圧力を下げるために不定期に弁を開けて内容物を放出している状態。

そういうことを普通の想像力で考えれば、周りへの拡散→水源やられるかも→水は貯めておいた方が、ぐらいは想像できますよね。

そういうことです。

で、ここから先もおなじです。
雨で空気中に漂っていた放射性物質が落ちてくる→水が集まる→一緒に放射性物質も集まる。
なので雨の日は数値が上がる、というのも想像できる。
そういったものが集積される場所なので水源地でも検知された、そういうことでしょう。
それが正直成人にどの程度影響与えるのか素人には判断できません。
ましてや間違いなく「それが全て」といえる状況でもないです。
だから臆病なのではなく謙虚ということで行きましょう。
どんなに情報仕入れても所詮我々は「素人」です。

なので、素人は素人なりに自然な想像力を働かせて、今後のプロセスを考えてみる。
わかっている事実はこれで、そこにどういうリスクがあるのか、と。
それを込みで行動する癖はつけておいたほうがいいと思っています。

これから先の放射性物質の蓄積などもそうです。

悪いほうに行かなければそれに越したことはない。
けれど悪いほうに行った場合、悔し泣きや泣き寝入りをしないためにも「ほんの少しの想像力」は必要かと。
そして、逆にいうとそういう「普通の想像力」で備えることで防げることはたくさんあると思います。

噂には聞いてたがこりゃ凄い

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HONDAとgoogleで作った被災地までの道路・通行実績マップ。
http://shinsai.mapping.jp/


(プラグインのインストール要求してくるが指示に従えば問題なし)


噂には聞いていたがこりゃ凄い。


チェック入れるだけで避難所情報やらが一発で・視覚的にわかる。
で、おそらく青い線になっているところが通行可能実績のある道路ということなんだろう。
加えて現時点ではHONDAの情報だけでなくTOYOTAも情報提供している模様。

こういうところはやっぱりGoogle凄いな。
あと自らの「自動車メーカー」という出自を踏まえた貢献をしたHONDA、TOYOTAの両社もGJ、素晴らしい。

【メモ】放射性物質とか核反応とか

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また例によって個人用メモです。




【メモ】ウラン・原子番号 92。


・原子炉で使われるのは同位体(陽子の数は同じで中性子の数が違う)ウラン235(陽子92個/中性子143個)


・ ウラン235は自然界には0.7%。(ほとんどは238)


・人工的な分裂でなく自然な状態での半減期は7億年。


・逆にいうとそれを人工的に反応させているのが核反応


・これが核爆弾であれば燃料となるウランを全て反応し尽して「燃え尽きる」


・原子炉は元々「燃え尽きさせない」設計なので逆にいうとやっかい




【メモ】半減期=元となる核物質の半数が自然に崩壊する期間(確率)のこと。


・今回の福島の燃料がウラン235だとするとそれが人工的な核反応で分裂して(元素番号の低い)ヨウ素、セシウム等になる。


・これ、かならずこの二つの元素になるのかまではちょっと確認とれず


・しかし報道見るとこの二つしかいまのところ名前聞かないのでこれでいいとしよう




【メモ】ヨウ素・原子番号 53。


・核反応でウランからできるヨウ素の同位体(陽子の数同じ/中性子だけ多い)はヨウ素131?(陽子53/中性子78?)


・半減期は「8.1日」(この日数で自然にヨウ素からまたさらに軽い元素へ変わる)




【メモ】セシウム・原子番号55。


・核反応の際にできる同位体はセシウム137(陽子55/中性子82)


・半減期は30.1年。生体内での半減期は「70日以下」


・体内に入った場合はプルシアンブルーで治療。


・セシウム137に結合し、体外への排出を促進。(ソース:wikipedia)




で、同位体ということを考えて、元となるウラン235から、ヨウ素・セシウムの同位体の陽子・中性子の数を考える、ということでいいのか?
必ずこのどちらかに分裂するとかセットで出てくるのかとかそこらがわからん。


原子炉の運転では崩壊促進(出力上げる)させるためには、減速した中性子を外部からあてる。
だから中性子が核反応のトリガー。


重水(水分子の同位体=中性子の数が多い=質量の重い水)はそのため(中性子の減速のため)に使う。
(減速した中性子のほうが燃料となるウランにつかまりやすいので=早いとつかまらない)
制御棒はその中性子を吸収するためのもの。不要な中性子を吸収して核反応を抑える。


放射能被害というのはこの核反応の際に出る放射線(種類複数あり)を近くで大量に浴びるか、飛散した核分裂の際の生成物(ヨウ素とかセシウム)を誤って体内に取り込んでしまった場合に分かれる(体内被曝)。


で、放射「線」に関しては、量的には前のエントリでも書いたように基準値があって、その範囲であれば大騒ぎをする必要はない。


放射性物質に関しては、現状の報道では健康に影響がでるほど飛んできてはいない、というが正確な量の報道はなし(不明)。
ただし、ある程度の量がもし飛んできているのなら、各地に設置されている放射性物質のモニタリングポスト(センサー)の数値があがるはず。参考→非公式+それぞれの測定地で採用してる単位の確認は必須だが日本各地での空気中の放射線量を調べる方法(Google Map)


(ただ、現状設置されているそれらの数(密度)や感度が十分なものかは不明=こういう事態を想定したものではないので)


現状個人でひろえるデーターからすると必要以上に不安がる必要はなし。
成人の場合は特に。


ただし、いましばらくの注視は必要。
今日も余震あったし。


いましばらく兜の緒は緩めぬよう。



普通が当たり前にある凄さ

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はやぶさのカプセルが見れるということでいってきました。
飛べ!100年の夢 空と宇宙展』@国立科学博物館

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