途中までは、途中まではものすごくよかった。
それだけに後半がな~!?
それでも、日本人は「戦争」を選んだ
日清戦争から第二次世界大戦まで日本の戦争を考察した一冊。
授業形式をとり、実際に神奈川の栄光学園の生徒さんたちを相手に行った五日間の授業を元にしている模様。
いいな、こういう授業をうけられる生徒は心底うらやましい。
著者がきちっと歴史研究の最前線にいらっしゃる方で、そこを活かした、通常のとおりいっぺんな歴史解釈ではなく、専門的な普通はあまり目にすることのない史料を駆使して、これまでと違う視点から歴史に光を当てていく一冊。
この点すごく面白いし、本来歴史教育というものはこうあるべきだろう。
授業形式ということで生徒の質疑応答も交えているが、これも素晴らしい。
(ただこの生徒さんがたのレベル高杉www)
で、第一次大戦のあたりの解説まではすごくよかった。
―んだが、日中戦争、第二次世界大戦のあたりになるとちょっと文章の性質が変わってくる。
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