ブレードランナー2049/ドゥニ・ヴィルヌーブ監督

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現代のあらゆるジャンルで見られる”退廃した近未来社会”的なビジュアル―そのスタンダードなイメージを生み出したといってもいい前作『ブレードランナー』の正統続編。ならこれは観にいかずばなるまい、ということで先日見に行ってきた。

いわゆる世界観が本筋のストーリーよりも重要といえる作品なので、その面では非常に奮闘していたと思う。そしてストーリも前作を踏まえて+前作主役のハリソン・フォード出演ということを考えるのならベストに近い脚本だったかと思うが、残念ながらその前作との関連性に足もとをからめとられて非常に閉塞感の漂う物語となってしまっていた。観客が想像力の翼を自由に広げられないというか。

美術周りが非常に素晴らしかっただけにそこが非常に惜しい一本だった。

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例えばそれを君が愛と呼べば、僕はまたひとつ罪を犯す/シベリア少女鉄道 vol.28

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ずいぶん前に友人のY氏にお誘いいただいてみたことがあった劇団なんだが、その時の印象が強烈に残っていて、その名前がしっかりと脳裏に刻み込まれたシベリア少女鉄道。

先日たまたまeプラスか何かのニュースメールでチケット発売中と聞き、申し込んでみたらなんとうまく取れたので先週木曜日に赤坂まで観にいってきた。


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平田弘史展「超絶入魂!時代劇画の神 平田弘史に刮目せよ!」@弥生美術館

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これはぜひ見ておきたい展示だったので先週末に観にいってきた@文京区弥生美術館。




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人喰いの大鷲トリコ/初回限定版

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ICO、ワンダと巨像とやってきたのでこれはやらざるを得ない―というか本当はこれやるために買うはずのなかったPS3買ったんだが、なんでいまPS4でやってるんだ?オレ?みたいな(泣)



で、先々週ぐらいから初めて先日いちおう終わったんだが、すごいゲームであるのは認めるものの正直絶賛したいところが心の底から絶賛できない部分もあるという非常に複雑な感想にならざるを得ないゲームであった。
ストーリーテリングとしての手法やエンディングの作風はもろ手を挙げて絶賛したいのだが、それまでにおける過程の描写とゲームとしての操作性では物理的に近い苦痛を強いられるゲームなのだ―正直なところプレイしててものすごく精神的・肉体的に苦痛だった。
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