隣町のbookoffにて。105円。
大正時代、東北帝大で教鞭をとるためにやってきた著者が、その5年の間の修行について語った講演を基にした一冊、ということらしい。
いや、めちゃくちゃ深い本。
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隣町のbookoffにて。105円。
大正時代、東北帝大で教鞭をとるためにやってきた著者が、その5年の間の修行について語った講演を基にした一冊、ということらしい。
いや、めちゃくちゃ深い本。
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古本屋にて。200円で。
藤沢周平氏は『用心棒日月抄』で知って以来、なんだかんだで時々無性に読みたくなる時代劇作家。
映像化にも恵まれているので、氏の原作の映画をご覧になった方もいるだろう。
本書はそういった「無性に読みたくなる」ときにもってこいの短編集。
前述の『用心棒~』シリーズとか『三屋清左衛門残日録』みたいな大物でなく、ちょっとそういった時代劇空間に遊びたくなるときにもってこいなのだ。
五編の短編からなり、それぞれ短いなりに物語としてのひねりや落ちもしっかりとあって、読後感のよい、良い短編集だった。
(ある意味、山本周五郎をいい意味で軽く、もっと今風にした作家とも言えるかもしれない)
個人的には『三月の鮠(はや)』がこの項数でしっかりとエンターテイメントしていてよかった。歳若い巫女さん出てくるのもポイント高しw
いい気分転換になりました。
出版時に買ってはいたんだが、当時まーったく食指が動かず。
で、この春先からふと風向きが変わって、合間見て、手にとっていて。
先日来の鼻風邪で行動不能をいいことに、のこり全巻読破。
いや、平井御大おそるべし。
月光魔術団
校内マフィアがあたり前のように存在し、バイニンやバイシュンはびこる博徳高校の”独り生徒会長”とあだ名される鷹垣人美は「犬神明(メイ)」と名乗る転校生、ライオンヘアの美少女と出会う。
二人の運命的な出会いは、周囲の生徒たちや教職員を巻き込んでゆき、社会は及ばず電脳空間、終には夢を介して並行宇宙までを変えてゆく。
現時点での”ウルフガイ”最新シリーズ。
(1996~2002年発表)
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ということで遅ればせながら、本年も始まりましたということで。
今年もひとつ宜しくお願いいたします。
昨年亡くなった父の遺品にiPadがあったので、以前からやってみたかった、電子書籍を読むなぞ。
以前も自身で所有のiPhoneで、同じ構成で読んで見てはいたが、なにせ3GSなもので液晶の解像度的に少しきつかった。
それとの比較ともあり、iPadではどうなのだろう?とは思っていたので、この機会に試してみることに。
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作者の急逝による未完が悔やまれる傑作。
死ぬことと見つけたり (新潮文庫)
『影武者徳川家康』『一夢庵風流記』『捨て童子松平忠輝』等で知られる、隆慶一郎氏の晩年の一作。
武士道を語るとき、必ず名の挙がる一冊に佐賀・鍋島藩の『葉隠』があるが、その鍋島藩の草創から守勢に入ろうという寛永期を中心に、鍋島浪人・斉藤杢之助を中心とした群像劇。
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