突然の豪雨に昨夜の珍客の無事を想う

標準

さっきから突然の雷と雨。

まあ我がアパートは築年数古い+本人ずぼらなので、ハエトリさんとかが「や(・・)/」と時々挨拶してくれるアパートなんだが、昨日のお客様は珍客だった。


あまりに小さすぎるので、つぶしてはいかんと思って、外へご案内したんだがお帰り頂けず(苦笑)。

けっきょくタッパ使ってティッシュ引いた簡易宿泊施設設営したうえで外へお出しした。
(もちろんふたはせず)

昨晩の段階で姿見えなかったから、お帰りいただけたんだろうが、きょうこの雨―。

無事でいてくれると良いのだけれど。

空白―井上雄彦

標準

鼻風邪を引いてこの3,4日行動不能だったのでその間に。

空白/井上雄彦



井上雄彦氏、バガボンド休載前後についてのインタビュー集。

ここに書かれていることと、じぶんのこととはレベルの天地の差はあると思うが、非常に得心のいく、というか思わずうなずく内容だった。

なにかを作る、というときにある程度のところまでは、ロジックやスキル、あるいはその蓄積で作ることは出来るが、自身の感覚を”その先”へ連れていってくれる境地へ導くには、高負荷と楽しさが溶け合って混在するような、止揚したような状況が必要になる。

そういうときって、しんどいけど自分の全能力が能動的に動いている感じがして、負荷を感じつつ負荷とは感じていない、それ以前にその状態が楽しい。
(この”楽しい”というのも正確に言うと若干ニュアンスが違うのだが)

こういう状態の全能感、というのはたぶんなにかを極めた皆さんは、漏れなく経験されてるんじゃないかな。

そしてそういうところで通用するのは、「理屈」「論理」「技術」ではなくて、種火のように静かに燃えて方向性をしめす「気持ち」と「感覚」。

このとき、この「感覚」と相反する状況に身をおいてしまうと、エネルギーが強い人であればあるほど、コンフリクトを起こしてしまうと思う。

そういった「状況」に対しても自己制約のきつい方ならなおさら。

井上氏のケースはそれじゃなかったのかな。

克己心とそういう感情・感覚の力、その双方が尋常じゃなく飛びぬけて強いんだと思う。
ましてやそれが、自分で設定してしまったものなら、なおさら。

なにかものを作ろうか、という全ての人が目を通しておいて損はない一冊だと思う。




自分の気持ちに嘘をつかないこと―そのなんと大切なことか。