【レビュー】『月光魔術團』平井和正

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出版時に買ってはいたんだが、当時まーったく食指が動かず。
で、この春先からふと風向きが変わって、合間見て、手にとっていて。
先日来の鼻風邪で行動不能をいいことに、のこり全巻読破。

いや、平井御大おそるべし。

月光魔術団



校内マフィアがあたり前のように存在し、バイニンやバイシュンはびこる博徳高校の”独り生徒会長”とあだ名される鷹垣人美は「犬神明(メイ)」と名乗る転校生、ライオンヘアの美少女と出会う。

二人の運命的な出会いは、周囲の生徒たちや教職員を巻き込んでゆき、社会は及ばず電脳空間、終には夢を介して並行宇宙までを変えてゆく。

現時点での”ウルフガイ”最新シリーズ。
(1996~2002年発表)


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【レビュー】『シドニアの騎士 7巻』

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今度の谷風グルーピーは巨大融合固体少女・つむぎちゃんですか・・・。

『シドニアの騎士(7) (アフタヌーンKC)』



サマリの代わりに十九型試作機で出撃するも、機体特性のため実力を出せず追い詰められた谷風を助けたのは、岐神(落合)の作り出した巨大な融合固体だった。
彼女は船型ガウナを一撃で沈め、混乱する味方部隊に対し小林艦長は「シドニアの新兵器の一つだ」と言い切る。
その巨大な融合固体の少女は自ら「はじめましてみなさん、わたしの名前は白羽衣つむぎです」と朗々と名乗るのだった。

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【レビュー】『ウルフガイ 12巻』

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願うる限り最高のコミック版になったと思う。

『ウルフガイ 12巻(完結)』



新月の満身創痍の中、人狼・犬神明は人類の悪霊が憑依した羽黒と最後の対決を迎える。
羽黒の振るう日本刀に指を飛ばされ、腕を切り落とされ、絶望の中に追い詰められる犬神明。
しかし、そこに彼を見つめる最愛の人・青鹿晶子の真摯な祈りが奇跡を起こす―。

ということで小説版『狼の紋章』のコミック化作品、完結編。


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【レビュー】『まおゆう魔王勇者―浅見版 1巻』

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追加要素の有無の確認も兼ねて購入。

『まおゆう魔王勇者(1) (ファミ通クリアコミックス)』



例のweb小説「まおゆう―魔王勇者」のコミカライズ版の一つ。

本作含め、3作品ほどコミカライズ版は出ているようだが、自分がいちばん最初に目にした+いちばん画的に好みなので定期的にwebの連載を読んではいた。
(現在も連載中)

で、web版と増補追加のようなものがあるか確認の意味もこめて購入。

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【レビュー】『むかしむかしのきょうのぼく 1 〜週刊はじめての初音ミク〜』

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遅ればせながらレビュー。
YJ誌掲載の”目つきの悪い”ミクさん(笑)、ついに単行本化。

『むかしむかしのきょうのぼく 1 〜週刊はじめての初音ミク〜』



個人的にはYJ誌の前のmikumixの頃から、このミクさんはお気に入りで、単行本出たら買おうとは思っていた。
webサイトでもほぼ全編読む事が出来るのだが、本書だと巻末に星守る犬の村上たかし氏が、ストーリーを担当した書き下ろしがあり、これが結構いいぐあいに泣ける。
(というかここまでボカロとして”ハングアップ”を描写したのは意外にも本書が初かも―内容といい、ちょっと鉄腕アトムを彷彿とさせる)
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