【レビュー】『リーチマン1巻』米田達郎

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連載数回目から「これは単行本出たら買わねば!」と思ってた一作。
掲載誌の週刊モーニングでは不定期の連載だったので、ようやく単行本化。

『リーチマン(1) (モーニング KC)』




姉さん女房に養われつつ、造型師を目指すヨネダタツロウ(32)は現在主夫。
二人にとってはこれが自然な形だが、世間の流れはまだまだそうはなっていない。
そんな小さな軋轢の中で、時にはプラモに逃避し、自転車を漕ぎ、嫁と喧嘩しても嫁の好物を晩御飯のおかずに自ずと選んでしまう。

そんな目標を目指す二人の生活がリアルに描かれる、好感あふれる一作。


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【レビュー】『まおゆう魔王勇者(浅見版) 第3巻』

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web小説発のコミックシリーズ第3巻。
本コミック作とは別系統だがアニメ化も決定しているらしい。

『まおゆう魔王勇者(浅見版) 第3巻』




魔族に奪回された極光島を奪回すべく南部諸王国の遠征軍は海路を進むが、総指揮官の白夜王の軽率な指揮の前に窮地に陥る。前回の失地の責を感じていた冬寂王は王子への形見を盟友・鉄腕王に託し、魔族の武人・南氷将軍に一騎打ちの誘いをかけ、殿を引き受ける。
南部諸王国軍は無事に撤退するも、ただ一隻残った冬寂王の乗船にはやがて一筋の炎が上がった・・・。


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第9回MMD杯・私的選集

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フリーソフトにもかかわらず、圧倒的な操作のしやすさと膨大なユーザーライブラリを擁する3DCGアニメーションツールMMD(Miku Miku Dance)。

そのMMDを使ったアマチュアCGアニメの大会であるMMD杯の第9回が先週閉会、結果発表があった。

回を追うごとにどんどんクオリティが上がっていく本大会だが、技術だけでなく、アイディアでも勝負できるいい意味のゆるさも持つ懐の深さを持ち続けているのが、なんとも素晴らしい。

今回は投稿作品数も700本弱かつハイレベルのものが多かったように思うので、個人的な感想を交えつつ紹介しておこうと思う。




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【レビュー】『たまごかけごはん』木村いこ

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なんと!単行本化されていたとは!

『たまごかけごはん』




イラストレータ/漫画家の木村いこ嬢のたべものをテーマとした一冊。
タイトルにもなった『たまごかけごはん』等、食器サイズのちいさな女の子がごはんを一生懸命用意してくれるカラー短編のシリーズや、著者と思しき人物の食を中心とした生活を描いた「いこまん」からなる、おそらく著者最初のマンガ単行本?

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【レビュー】『シドニアの騎士 8巻』

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もうなにがなんやら・・・・・。

『シドニアの騎士(8) (アフタヌーンKC)』



先に分派してレム恒星系へ向かった移民船が全滅。船員会を粛清し、独裁体制となった小林艦長はレム恒星系を予想戦場とし、ガウナと決戦方針で事態を進めようとする。
十九式や衛人と連結する支援機、さらには新素材をつかった高コスト機など、限られた資源の中で新たな対抗手段も登場してくるが、そのしわ寄せから生じる軋轢はどうしても目立つ谷風へ。
岐神に憑依した落合、小林艦長、科戸瀬博士などそれぞれがそれぞれの思惑で動く中、そんなことは無縁のように谷風は外周壁にイザナと新居を構える。そこには谷風を慕い、配管を伝ってやってきたつむぎの姿もあった―。
そんななか、交代要員として参加したイザナを含む、レム恒星系への偵察隊がガウナと遭遇した・・・。

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【レビュー】『花やしきの住人たち』(全3巻)桂明日香

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同じく隣町のbookoffにて。1冊105円x3巻。

おそらく、ここまでの桂作品のなかで一番この作者の持っている要素が全て体現されている作品ではないか。
ある意味”代表作”といってもいい内容だと思う。

これはbookoffで購入して正直すまんかった。ファンとしてはちゃんと定価で購入するべきだった。

『花やしきの住人たち』




放蕩人の父を持つ桜安芸は、その父の失踪に伴い祖父が理事を務める聖花女子高等学校の女子寮―通称・花やしきへ住むこととなった。そこで出会った北広蓮華、恵庭あやめ(杜若)との奇妙な三角関係が始まるが・・・。
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