【レビュー】『ゴティックメード・花の詩女』永野護

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FSSを8年近く休載してまでやろうとしていたこと―信者ならこの目で確かめずばなるまいw

移民星・カーマインプラネットには”詩女(うため)”と呼ばれる、民衆の心の支えとなる代々続く巫女がいた。新たな巫女は、就任に際し歴代の巫女の記憶を引き継ぎ、都までの道のりを行幸する。
新たに巫女となったベリンは、いままさにその都行きに出発しようとしていた。その時、巨大な戦艦が巫女たちの前に現れる。現れた少年はドナウ帝国第三皇子トリハロン。彼が言うには、この星の政情の混乱を狙って、新たな巫女を狙うテロが計画されているという。彼はその護衛ため惑星連合から派遣されてきたのだ、と。こうして詩女と皇子の不思議な旅は始まった・・・。

前々からいろいろ情報は出ていて、かなり少人数で作っており、そのアニメーションの大部分を監督・原作者である永野護自身が手がけている、ということでいろんな意味で注目されていた一作。
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【レビュー】『南極点のピアピア動画』野尻抱介

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ニコ同では”尻P”と知られる重度のミク廃であり、震災においては放射線関連の冷静なツイートで正確な情報を広めるなど、ある意味SF作家としての王道(?)を歩まれる野尻抱介氏、第43回・星雲賞受賞の一作。

『南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA) 』



月探査計画を研究テーマとしていた大学生・蓮見省一は、二ヶ月前、月にクロムウェル・サドラー彗星が衝突したことで挫折を余儀なくされる。時を同じくして、付き合っていた奈美も彼の前から姿を消す。しかし月にぶつかった彗星からのガスが、地球の極点で双極ジェットを描くことに気付いた省一はジェットに乗って宇宙へ上がれるのではと思い・・・。
奈美を宇宙へ連れて行ってやるという約束を果たすべく、彼と友人の郁夫、そして”ピアピア技術部”が立ち上がる。ボーカロイド・小隅レイの声に奈美へのメッセージを託して・・・。

初音ミク、ニコニコ動画などを模したキーワードのなかで展開するUGM,CGM時代ならではの王道SF連作短編集。

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【レビュー】『リーチマン1巻』米田達郎

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連載数回目から「これは単行本出たら買わねば!」と思ってた一作。
掲載誌の週刊モーニングでは不定期の連載だったので、ようやく単行本化。

『リーチマン(1) (モーニング KC)』




姉さん女房に養われつつ、造型師を目指すヨネダタツロウ(32)は現在主夫。
二人にとってはこれが自然な形だが、世間の流れはまだまだそうはなっていない。
そんな小さな軋轢の中で、時にはプラモに逃避し、自転車を漕ぎ、嫁と喧嘩しても嫁の好物を晩御飯のおかずに自ずと選んでしまう。

そんな目標を目指す二人の生活がリアルに描かれる、好感あふれる一作。


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【レビュー】『まおゆう魔王勇者(浅見版) 第3巻』

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web小説発のコミックシリーズ第3巻。
本コミック作とは別系統だがアニメ化も決定しているらしい。

『まおゆう魔王勇者(浅見版) 第3巻』




魔族に奪回された極光島を奪回すべく南部諸王国の遠征軍は海路を進むが、総指揮官の白夜王の軽率な指揮の前に窮地に陥る。前回の失地の責を感じていた冬寂王は王子への形見を盟友・鉄腕王に託し、魔族の武人・南氷将軍に一騎打ちの誘いをかけ、殿を引き受ける。
南部諸王国軍は無事に撤退するも、ただ一隻残った冬寂王の乗船にはやがて一筋の炎が上がった・・・。


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第9回MMD杯・私的選集

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フリーソフトにもかかわらず、圧倒的な操作のしやすさと膨大なユーザーライブラリを擁する3DCGアニメーションツールMMD(Miku Miku Dance)。

そのMMDを使ったアマチュアCGアニメの大会であるMMD杯の第9回が先週閉会、結果発表があった。

回を追うごとにどんどんクオリティが上がっていく本大会だが、技術だけでなく、アイディアでも勝負できるいい意味のゆるさも持つ懐の深さを持ち続けているのが、なんとも素晴らしい。

今回は投稿作品数も700本弱かつハイレベルのものが多かったように思うので、個人的な感想を交えつつ紹介しておこうと思う。




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【レビュー】『たまごかけごはん』木村いこ

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なんと!単行本化されていたとは!

『たまごかけごはん』




イラストレータ/漫画家の木村いこ嬢のたべものをテーマとした一冊。
タイトルにもなった『たまごかけごはん』等、食器サイズのちいさな女の子がごはんを一生懸命用意してくれるカラー短編のシリーズや、著者と思しき人物の食を中心とした生活を描いた「いこまん」からなる、おそらく著者最初のマンガ単行本?

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