魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(限定生産版Blue-Ray)

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まさかこの歳になってこういうのを買うはめになるとは思わなかったけれど、どうせ悩んでも買うことになるのは明白だったので、発売日の公表あったその日に予約w

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2014-04-02)
売り上げランキング: 7



2週間ほど前が発売日だったので、ゆっくり目だが一応ご紹介しておく。

自分はまどか関連で「音楽とイヌカレーにはお金使ってよし」と自己ルール決めてあるので、初回限定版が例によってサントラ付きと分かった時点で即購入決定。

どうも受注先によっていろいろと違う特典がつくようなので、迷わずイヌカレー関連がつくANIPLEXの通販にて予約。

4/2が発売日で3/31には発送通知メールが来ていたにもかかわらず、配送の佐川の倉庫の中で円環の理に導かれてどっかいっちゃいそうなトラブルはあったが無事受領。

箱がど紫に黒い羽根というちょっと受け取るときに羞恥プレイな箱で到着。
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特典はイヌカレークリアフォルダ。偽街の子供たちと同じデザインのほむらという珍しい一品。
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ほかに前作映画版の前編・後編のディスクと今回の新編のディスクを一緒に収納できるBOXが。
白いまど神さまと黒いほむらが表裏・・・だけでなく上下逆 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
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中身は本編ディスク、サントラ、特典ディスクの3枚入り。これにスタッフのインタビューや魔女図鑑をはじめとした劇場公開時の特典のビジュアルを網羅したブックレットが付く。
ディスクをはずしたインナーのデザインもイヌカレーで満足、満足。
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このブックレットもイヌカレー度が高くて大満足。
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加えてスタッフのインタビューが個人的にはめちゃくちゃ凄い・・・というか勉強になった。
こういう現場での仕事は凄くやりがいのある仕事だっただろう、とため息。
昨今の下手なビジネス書読むより、読む人が読めば勉強になる部分多いような気がする。

本編のディスクは叛逆を全編収録+出演者によるオーディオコメンタリー。
おいおいおい!?本編公開時よりめちゃくちゃ手が入っているがな!?
ガンカタのシーンなどはたぶんかなりなめらかになっている、火花のエフェクト無料大盛りで増量だしw
基本的によい修正が多いが、一部もったいないなーと思う修正もあり。
(杏さやの共闘まえのさやかの表情の一部カットととか)
オーディオコメンタリーは全部聴いていないが、まどか役の悠木さんが杏子押しなのはものすごく伝わってきた(笑)。

次に特典ディスク。
こちらは劇場でのマナーCMや前作のダイジェスト的な番組も収録されている模様。
だが、こちらの目玉はなんといっても物議を醸しているほむらの1stテイクが収録されていることだろう。

で、聴いてみた。

んー、結論を言うとそんなに大騒ぎをするほどのテイクではない、というか逆にディレクション側のバランス感覚の凄まじさが結果的によくわかるテイクだった。

要はこの1stテイク、非常に「わかりやすい」テイクなのである。

よく関連サイトでは「振りきれてる」とか「ほむらマジ悪魔w」みたいな感じの声が多いようだが、それぐらいすごくわかりやすいんだな、演技として。

しかし逆に言うと、この1stテイクよりも劇場で公開された一段押さえた採用テイクのさじ加減が、どれほど絶妙なのかがよくわかる。
この複雑さ・含みを持たせた演技には、悪いけど1stテイクのそれは深さの面で及んでいない。

これはディレクション側よくジャッジしたと思う。
なぜなら普通は1stテイク的なもので満足してしまいがちだし、なによりほむら役の斉藤さんの演技力が前述の「わかりやすさ」と相まって非常に強烈な吸引力を持つだろうからだ。

そこに引っ張られず、ここまで絶妙なさじ加減に落ち着かせた、というのは本当にすごいことだ思う。
実はこの1stテイクを聞くべき真の意味はここにあるだろう。

残るはサントラ。

これはもうコンポーザーとしての梶浦氏というのは個人的に全面的な信頼を寄せているので、まったくのはずれなし。劇場でも感じていたが、アコーディオンというかバンドネオンのトーンが上品で素晴らしい。
またイヌカレー作詞らしい「まだダメよ」のメロディーが本作の何本かあるモチーフの一つとして、繰り返し使われていたのが印象的だった。

全体としては、「これまでのまどマギ」「まだダメよ」「for the next episode」(前作劇場版後に流れた新編予告の際の曲)が3本柱で各バリエーションが出来ている感じか。
前作と異なり切なさを振り絞るような曲は少なくなっているが、夢の中の世界ということもあってか、静かな浮遊感のある曲が多い。
このあたり大好きな『ビューティフルドリーマー』をサントラ面でも踏襲しているような感があって、何となくうれしい。

以上がパッケージとしての簡単なレビュー。

あと蛇足だが、あらためて本作を見てほむらの判断について。

今回のほむらの行動について「重い」とか「イタい」みたいな声が一部あると思うんだが―それはそれで一理あるということを踏まえたうえで―ずううううううっと気になってたのが

「みんなほむらの繰り返した”回数”(時間)のことも頭に入れてそう言ってのんのかな?」

というのがあって。
一説によると「25回以上1000回未満」らしいんだけど、それ最大数とってどんだけの時間だったのか一度換算してみてほしいな、と。
それで狂いもせず、頭もおかしくなりもせず(若干びみょーだけどw)、当初の目的からブレずに執念深く目標に一歩一歩近づいて行ったわけでしょ。
今回も自分が楽になる方法選べば、結果的にインキュベーターに円環の理システムを無防備に委ねてしまうことになる・・・。

そらあの方法しかないわな?

作中から受ける印象に反して、ほむらはぎりぎりまでこと「まどかを護る」ということに関しては、徹底して冷徹なまでの計算を働かせることを忘れてはいないように思うんだけど。
そういった行動のさなかで、今回はある意味究極の決断をせまられたわけでしょ、自分の中のいちばん大事な気持ちを秤にかけさせられて。

そら狂わんと出来んわな、という。

それをあの膨大に繰り返してきたであろう年月を勘定に入れずに「重い」と切って捨てるのは凄く酷な言い様だと思うんだけども・・・。

今回久しぶりに見直してみて改めてそう思ったです、ハイ。

ちなみに、今回上述の膨大なカット修正のおかげか、全体的に良い方向に「マイルド」な感じが、劇場公開時のバージョンに比べて増していたように思う。
それもあってか、上記ほむらの行動への解釈はより一層その感が強くなりましたな、個人的には。

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