第9回MMD杯・私的選集

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フリーソフトにもかかわらず、圧倒的な操作のしやすさと膨大なユーザーライブラリを擁する3DCGアニメーションツールMMD(Miku Miku Dance)。

そのMMDを使ったアマチュアCGアニメの大会であるMMD杯の第9回が先週閉会、結果発表があった。

回を追うごとにどんどんクオリティが上がっていく本大会だが、技術だけでなく、アイディアでも勝負できるいい意味のゆるさも持つ懐の深さを持ち続けているのが、なんとも素晴らしい。

今回は投稿作品数も700本弱かつハイレベルのものが多かったように思うので、個人的な感想を交えつつ紹介しておこうと思う。




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Tell Your Worldが世界を変えるって本気で思ってみた。

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ツイートはしてたんだけど、この界隈のターニングポイントを意味しているかもしれないので、こちらでも一応取り上げておく。
(初回コメントオフ、混在時はビットレート落ちると思うので回避を推奨)

kzさんのTell Your Worldをバンドで全身全霊カバーさせて頂きました。今の日本が求めているのはこの曲だと思いました。ミクさんが与えてくれたクリエイター達の自由な発想、二次三次創作の無限の可能性それらの点が線に線が円になった“今”を歌ってくれている日本のクリエイティブの未来にとっての希望の曲だと思っています。本家様の楽曲、PVに心からの尊敬を込めて。この曲が今の日本をもっと元気に、もっと笑顔に出来ると信じてこの作品を全身全霊でカバーさせて頂きました。Tell Your World / livetune feat. 初音ミク作詞/作曲:livetune (kz)PV本家=ファンタジスタ歌磨呂・わかむらP・TAKCOMエンコード=staff A【関連サイト】http://livetune.jp/ (livetune公式HP)sm16436884 (【コラボ】 Google Chrome × 初音ミク 【PVCM】)



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Tell Your World [EP] / Livetune feat.初音ミク

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例のChromeのCMの時に「祭りじゃワショーイ」とitunesで単体購入はしてたんですよ。
けどね、


こんなモン作られたら

PV付きのお皿買うしかないやろ!

洗濯機も壊れて、家賃更改で金ないというのにヽ(`Д´)ノ ウワァァァン

(サムネイルのかわいさにだまされず是非再生してみてください―かなり尖がったPVよ、コレ)

一つこれで思ったのは

”ああ、初音さんもう完全にメジャーアーティストや”

ということ。

理由はわからないけど、そういう感じがすごくした。

そういう感慨もあったので買ってみました。

【レビュー】『Tell Your World (feat. Hatsune Miku) 』livetune

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『Tell Your World EP【通常盤】』

いまさらながらのネタですが、数日前、配信にあわせて祭りになってたようなのでiTunesStoreにて。200円。
Tell Your World



発火点は昨年末のこれですな。

GoogleChrome(ブラウザ)のオフィシャルCMとして採用された曲が、フルバージョンとして配信になった、ということらしい。

ご存じない方のために一筆しておくと、最後のライブシーンは、昨年北米ノキアシアターで、5000人の観客を集めて実際に行われたライブのもの。

登場一年目のころからそういった予感はあったけれども、どうもこの方はインターネットの海で拡がる、CGMを象徴するアイコンと化しつつあるらしい。

他にいくらでも性能が上のVOCALOID製品があるのに、彼女がこういう立ち位置に居続けるというのは、明らかに彼女がそういったもののシンボルであり、動画の中にあるように、これらのムーブメントを体現する依り代として機能しているからだろう。


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【レビュー】『むかしむかしのきょうのぼく 1 〜週刊はじめての初音ミク〜』

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遅ればせながらレビュー。
YJ誌掲載の”目つきの悪い”ミクさん(笑)、ついに単行本化。

『むかしむかしのきょうのぼく 1 〜週刊はじめての初音ミク〜』



個人的にはYJ誌の前のmikumixの頃から、このミクさんはお気に入りで、単行本出たら買おうとは思っていた。
webサイトでもほぼ全編読む事が出来るのだが、本書だと巻末に星守る犬の村上たかし氏が、ストーリーを担当した書き下ろしがあり、これが結構いいぐあいに泣ける。
(というかここまでボカロとして”ハングアップ”を描写したのは意外にも本書が初かも―内容といい、ちょっと鉄腕アトムを彷彿とさせる)
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pop the 初音ミク

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まーったく買う予定に入っていなかった一冊なのだが、先日twitterみてたら石井ゆかり嬢が
「寄稿しましたー」
とつぶやかれておられたので、「なぬー!?」となってあわてて買いに行ったでござる。

ポップ・ザ・初音ミク☆


内容としては、基礎知識的な記事と曲紹介、有名どころの作曲者と著名人との対談、それにCDが付録という形でついている。

本誌の趣旨としては、巻頭で主幹と思われる鮎川ぱて氏が述べているように、ご本人を含め、いままでこの界隈が目に入っていなかった方々へ向けて「こりゃヤバイよ!?」と、作られた一冊のようだ。

その点は是も非もなく歓迎する、ようこそボカロ厨の世界へ(苦笑)。

ただし、本誌はそういった方々がきまって踏襲する、迷い道を歩まれているのも想定どおりだ。
それは何かというと、必ず「既存の切り口」に当てはめて理解しようとすること。

本誌でいえばJポップというキーワードだろう。
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