【レビュー】『「ガンダム」を創った男たち。』大和田 秀樹

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bookwalkerの角川・ドワンゴ経営統合のセールにて。
いや、これおもしろすぎですわ!?

『「ガンダム」を創った男たち。 上巻 (カドカワコミックス・エース)』

『「ガンダム」を創った男たち。 下巻 (カドカワコミックス・エース)』



いわゆる”ファーストガンダム”と呼ばれるようになった1979年のシリーズ第一作『機動戦士ガンダム』制作の舞台裏を、その劇場版公開までを舞台に、フィクション的に描いた作品。傍若無人な少年マンガの不良主人公のようなトミノ監督をはじめ、ゴージャスな美系・安彦氏、鉄工所の強面のおやっさん・大河原氏など、徹底的に”つくった”キャラクターで描かれる作品だが、それによって当時の熱気をリアルに伝えようとする力作。

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ガンダムフロント東京/お台場DiverCityTokyo

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ZeppTokyoまでライブを見に行く予定があったのでついでに・・・というかライブまでの時間に観に行って来た。

G_frontガンダムフロント東京

お台場・DiverCityTokyo内にあるガンダムをテーマにした施設。有料ゾーンと無料ゾーンに分かれ、有料ゾーン内には各種の展示やドームシアターでのムービー等が体験できる。

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機動戦士ガンダムUC EP7『虹の彼方に』(感想編)

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制作期間もいれると5年越しのユニコーン、ついにこのエピソード7にて完結。
最終作、なら祭りに参加せずばなるまい!と、新宿ピカデリー・スクリーン1での大スクリーンにて鑑賞。(@2014/5/31)
その後結局ディスクも買ってしまったので(苦笑)遅ればせながらレビューする。

開放されると連邦が崩壊しかねないと言われる謎を秘めた”ラプラスの箱”―その最終座標がコロニービルダー「メガラニカ」にあると分かったネオジオン、ネェルアーガマ双方はそれぞれ全速で目的地に向かう。先行するネオジオンとの間に戦闘が発生するが、両者をさらに後方から追う連邦軍ドゴスギア級「ゼネラル・レビル」から発したリディの駆る黒いユニコーン・バンシィがバナージの行く手を阻む。バナージを前線へ戻すため、傷ついた身体のままマリーダが援護に出撃するが・・・。

おそらく初代ガンダム以降で自分が見たなかでは最も満足したガンダム作品となった―これは間違いなく言えると思う。

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【レビュー】『閃光のハサウェイ(上中下)』富野由悠季

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bookwalkerのセールにて電書版を。
新幹線の中で読み始めてシリーズ三冊その日のうちに読了。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)』




小説版ガンダム作品の中ではいちばん「面白い」という評価のあった作品なので、前々から読んでは見たかった。
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【レビュー】『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 最終巻』

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遅ればせながらレビュー。
ようやく完結。

あの寂しい表情・・・本作は全ガンダムシリーズを通して、いちばんシャア・アズナブルというキャラクターの慟哭を描いた唯一の作品となった。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN (23) めぐりあい宇宙編』



『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック (3)』

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本放送を見たのが確か小学校低学年のころ。

当時はこんなリアルなロボットものはなくて、事実大して話題にもなっていなかった。

それでも途中からとはいえ、子供心に面白いと思って見続け、最終回はちゃんとリアルタイムでみてたのよな。

さすがに年月の流れはいかんともしがたく、傑作である劇場版3部作も、これまでの経緯を知らないまったくの新しい視聴者からすると、厳しい点が多々あり。

そういう意味でリメイクは、ある意味待ち望まれていたが、当時の作画監督であり、漫画家としても作劇の鍛錬をされてきた安彦氏による本作は、そのリメイクへ一本びしっと背骨を通した事になるだろう。

そしてその真の主役として描かれたのは、白いモビルスーツを駆る連邦のエースパイロットではなく・・・。

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