いまのところどうしても個人的にいちばん気になるのがこれなので自分用にまとめ。
◎「爆発」の種類
・これまでおきているのはいわゆる「水素爆発」
・これは核燃料が直接どうのという爆発ではない
・原子炉を冷やしている水が、熱で原子炉の構造物と化学反応して水素と酸素に分かれている
・分かれたうちの水素は軽い気体なので建物上部に集まる
・なんらかの理由でこれに引火、爆発した?
・爆発の性質に関しては、なので恐れる必要のものではない
・ただし、水ぶち込んで冷やしているので、仕組み上、今後も何度かおきてしまう可能性はある
・いわゆる「核爆発」というのは起こそうと思っても起きない、それぐらい「核爆発」は「起爆」の条件が難しい
(北朝鮮の核実験が何度も失敗しているのが良い例)
◎ガスの放出・放射性物質の飛散
・上記のように水で冷却しているが原子炉は熱を持っているので水は気化・先ほどの理由で分解(水素/酸素)する
・気体になると液体のときより体積と圧力が上がる
・なので炉心保護している容器(ただでさえ弱ってる)が,内部圧力で壊れる可能性があるのでガス抜きの必要アリ
・ただし、そのときどうしても炉心内部にある放射性物質が一緒に出てしまう。
・基本的にこのとき出た放射性物質は一定の距離以上は「飛ばない」(この放射性物質はまだ”重い”ので)
・到達したとしても大規模な被害につながるものではない、と考えられている
・ただしどれぐらいの量が放出されたかは現時点では不明
・なので基本的にはこれに対する防御は「念のため」程度は考えておいたほうが良い
・体内に取り込まない限り心配することはない、ただし体内に取り込むとよろしくない(排出できるともあるが)
・飛んできていたとしても、ニュースにあるように除染はできる
◎放射「線」
・放射「線」とは核燃料(重い元素)が崩壊して別の元素に変わるときにでるエネルギー線のこと
・アルファ線(ヘリウム原子)、ベータ線(電子)、ガンマ線、X線(電磁波)などがある
・番外として中性子線も、これは原子を構成している構成粒子そのものが飛んできちゃうということ
・アルファ、ベータは気にしなくていいアルファは紙一枚で止まる、ベータは途中の物質に電気的に捕まる
・問題はガンマ線以降(X線はおなじ電磁波。エネルギーの高さが違うだけ。ガンマ線のほうが高い)
・ガンマ線は電気的に中性なので途中でなにかに捕まることなどがなく、遠くへ飛びやすい。防ぎにくい
・ただし報道にもあるように、日常生活でも一定量浴びているものなので、防ぐより「量の管理」が大事
・たぶんいわれている「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」というのはこれの検知単位
・中性子線は電気的に中性なので止まりにくい、透過力はいちばん高い
・ガンマ線ほどではないがほどほど飛ぶ、どれぐらい飛ぶかはちょっと探してみたがわからず
・ただしどちらも距離と放出量から考えると、現状での都心への影響というのは低い(先ほどの検知単位の話)
・逆にいうと原発周りの避難勧告エリアというのはそれがやばいので逃げてくれという距離
・影響と距離の関係をイメージしやすいのは鉛筆で一点を中心に放射線状に線を引いてみること
・中心のほうは黒い(密度が高い)が外へ行けば行くほど線では埋め尽くせない(隙間だらけ)、そういうこと
・そしてこれらの放射「線」は現地の核反応の状態によって変わる
・現地に関する報道と、自分の居住地の放射線モニタリング数値は知っておいたほうがいい(自治体が公表してる)
(ここまで現地に関する報道はどうしても数時間遅れで出てきているので)
・ただ現状は自衛隊とか現場対応の人が文字通り必死の対応してるのでちびることはない、パニック厳禁
・距離を考えても都内はいまのところはまず大丈夫
・けど特に仕事に支障がなくて移動ができる、というのなら場所を変えるのは悪いことではない
・女性や子供連れで、そういった移動できる先があるのなら、さっと動いてしまうのも選択肢の一つ
・女子供は遠慮なく、野郎どもは状況見て冷静に
・そして案外大丈夫なんじゃないか、と個人的には今のところ思ってる
◎放射「能」
・じつはこっちのほうがうちらは留意必要
・放射「能」とは”放射「線」を出せる能力を持っている”ということ
・そういう物質のことを「放射性物質」という
・原子炉では「重い元素」が核反応して(便宜的にいうと”割れて”)放射線や熱を出しながら「軽い元素」に変わる
・それが何段階かに分かれて変わっていくので、そういう反応が終わるまで放射線が都度出つづける
・そういったまだ放射線を出し続けているのが「放射性物質」
・で、さっき書いたように放射線自体は、量をコントロールできれば、必要以上にびびることはない
・ただし問題になるのが、そういったものを「体内に取り込んでしまった」時
・報道にもあったけどチェルノブイリとかでの周辺住民の被害のほとんどがこれ原因
・しかし、そういった放射性物質というのはある程度「重い」ので飛んでこれる距離に限りあり
・都内の放射線量モニタなどや、報道から見ると、心配するほどの量は飛んできていないと推測
・ただしそのあたりの「公式発表」がほとんどない(測定のしようもないと思うが)
・そしていざ「飛んできました」となったときに水源やられると除染もへったくれもできなくなる
→水は念のため貯めといたほうがいい
・あとおまじない程度にマスクするのも悪くはない、花粉の季節だし、やっとけば?
・あと悲しいのはおそらく被災地周辺はこの影響をモロ受けるということ
・風評被害と実害の区別がつきにくいので、その点でも苦しめられるだろう・・・
◎オマケ「twitter」の効用
・災害発生以降、けっこうtwitterに張り付きっぱなし
・テレビでももちろん情報は流れてくるが、twitterはそれにプラスアルファの情報が流れている
・加えてそれがされてる報道が正しいかどうか、どれぐらい重要なことが、というのがある程度フィルタされる
・ただし、自分でもある程度そういった情報を咀嚼できる人でないと混乱はするかも
・いちばんいいのはアカウントとらずともタイムラインは見れるので、信頼できそうな人のアカウントをモニタしとくこと
・その人の判断でリツイート(別の人の発言を自分のタイムラインへ転載)することによって結果、情報が整理されてる
・情報取りたいならそういう人をひとり見つけて張っとくこと
・有名アカウントでもいいし、知り合いのアーリーアダプタ気味な人でもいい
・ちなみに自分のつぶやき・TLはこれで見れる。酔狂なひとはどうぞ→http://twitter.com/niseikkyu
・ただし、丸ごと鵜呑みにはしないこと、あくまでも参考情報として、最後は自分で裏を取ること
・あと一人暮らしや、近くに相談相手ののいない人はつぶやくことでストレスの分散になる
・昨日の余震でも思ったが、twitterのタイムラインに参加している人たちで結果的に心理的なストレスを分散してる
・「個人は個人」で普段は良いと思うが、いまの事態は個人のことを越えている。
・なので、これはけっして悪いことではないな、と思ってる
昨日はペットボトルにお湯入れて即席アンカつくって節電。
電力間に合ってたとかいう話もあるんだが、正確な情報ない以上、しばらくはフェイルセーフにつながるほうを優先。
これはこれで楽しもう。