【レビュー】『リーチマン 3巻』米田達郎

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意外に早かったが、本巻にて残念ながらいったん完結の模様。

『リーチマン(3)< 完>』



嫁の妊娠がわかりあたふたする主人公をよそに、意外なほど腹の据わっている当の嫁。夜中にこっそり土方で稼ぐも「フィギュアも作らんと何ほっつき歩いてんの!」お金のことはわたしがちゃんと考えてますとしかられる始末。そんな中、意中の人に悶々とする友人タナベ氏の面倒を見たり、震災でなくなった友人・伊藤君の彼女のサキちゃんが不安定だったり、それでも日々は刻々と進んでゆく。造型師になる夢は道半ばなれど、主人公はその腕についに我が子を抱く―全三巻、これにて完結。



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【レビュー】『リーチマン2巻』米田達郎

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昨年末に出ていたらしいのだが、ばたばたしていて気付かなかった、不覚!
(アクセス解析のキーワードで気付いた始末、サーセンw)

『リーチマン(2) (モーニング KC)』



前巻をレビューしたときにも触れたが、本巻では東日本大震災でのエピソードが一部含まれており、そのエピソードだけで埋まるわけではないが、本巻全体をなんとなく貫くような通奏低音として響いている。
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【レビュー】『リーチマン1巻』米田達郎

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連載数回目から「これは単行本出たら買わねば!」と思ってた一作。
掲載誌の週刊モーニングでは不定期の連載だったので、ようやく単行本化。

『リーチマン(1) (モーニング KC)』




姉さん女房に養われつつ、造型師を目指すヨネダタツロウ(32)は現在主夫。
二人にとってはこれが自然な形だが、世間の流れはまだまだそうはなっていない。
そんな小さな軋轢の中で、時にはプラモに逃避し、自転車を漕ぎ、嫁と喧嘩しても嫁の好物を晩御飯のおかずに自ずと選んでしまう。

そんな目標を目指す二人の生活がリアルに描かれる、好感あふれる一作。


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