九段~神保町~御茶ノ水~秋葉原、新宿からバスに乗る

標準

諸般の事情で甥っ子どもが上京していたので午前中から”おっちゃん”業務。
お役は午前中いっぱいで御免だったので、解放されてから界隈を徒歩で。
学生のころからのおなじみのコース。


とりあえず甥っ子どもとは科学技術館で別れたので、九段~靖国へ。

数年前に初めて来たときは、正直厳(いかめ)しいその雰囲気に、軽くおびえたもんだが、「こういう場所」というのがわかればすごく意味のある場所。

自分のこととか、周りのこととか、小さなことはお願いしてはいけない場所ではあるので、ただただ震災・原発のことと、大げさな意味ではなく「自身の死に時を間違えませんように」とだけお願いしておいた。

おみくじは小吉、すべての事で「時間かけろ」とか。
いろいろとスピード上げにゃいかんと思った矢先にこれだモンなぁ orz
丁寧にやれ、ということと受け取ることにする。

で、境内の売店の焼きそばでお昼。
500円もするのか!?と思ったらけっこう喰い手はあった(苦笑)。
おっちゃん丁寧にあたため直してくれたし。

帰り際、大鳥居の上をアルピノのはとが2羽高く飛んでいた。
吉兆であればいいのだけれど。

そのまま神保町。
大好きなこの街も、前ほどときめかなくなった。

本の価値が下がったのか、大好きな本を買い込めるだけの身分でないことに気づいたのか。
欧米の不必要なまでに広いそれを肯定する気はないが、こういうときだけは日本の住宅事情を逆恨みしたくなる。

しかし立派な家も、本をどれだけ溜め込んでも、あの世までは持っていけない。
なので、これはある意味正しい。

どちらにせよ、いずれこの街は、自分程度の買える額面の本を求める層にとっては、ますますある種のノスタルジーだけの街になるだろう。

けどこの街の意味は決して消えなくて、”本当の本”を求める人たちの街として必ず残る。

そうはいいつつも、店の軒先で皆それぞれ思い思いに本を手に取る人たち。
この国もまだまだ捨てたモンじゃないと思う。

えいや!とそのまま御茶ノ水。

財布は寒くても楽器街、何はともあれ楽器街(苦笑)。
いろんな意匠のギターを眺めているだけでテンションあがる。

なにがどうできるというわけではないんだが、新しい楽器は新しい音を運んできてくれる。
新しい音は新しい未来を運んできてくれる。

そういう幻想が心をわくわくさせてくれる。
それは、それでいいよね?

そんな楽器屋の軒先を眺めつつ駅を越え、堀を渡る。

そういや一度も見たことないな、と思い湯島聖堂。

うーん、儒教とはこういうことか。
そんな感じ。

黒塗りの柱が、自分の知っている”神社”との違和感を鮮明にする。
ちゅーか、学問の神サマ祭ってる・・・ていうことで一応いいんだよね?

そのわりには”祈る””拝む”というところからは程遠い感じ。
まあそれが儒教といえば儒教か。

これもある種文化の違い。
休憩所近くの巨大孔子像は、それなりに迫力あった。
夜中勝手に、本を求めて都心を徘徊していたら面白いんだけど(笑)。

えーいここまできたら秋葉原!

今日日曜だったので、おー!?ホコ天復活だー!?
よかった、よかったなあ。

ほんとありえない凶悪で身勝手な事件であったけど、これだけにぎわっていれば亡くなられた方たちもさびしくないでしょう?

なんなら人ごみにまぎれてしばし楽しんで?

そして一人でも成仏してほしいもの。
じゃないとつらすぎる。

建替え中だった駅ビルも完成していて、旧秋葉原デパートの頃の、粉モノ屋が一階に詰め込まれていた、あの雰囲気が若干戻ってて、ちょっとうれしい。

お約束どおりヨドバシで模型コーナー=眺めて買わない(笑)。

最近の模型は進化しすぎてて、手を加えなくていいものと、そうでないものの差が歴然な感じ。
まあ気にせずムシムシとランナーからパーツむしって塗装もせずに組み立てるだけでいいんだ、本来は。
けど手を入れちゃいたくなるのが性分。

あたま空っぽにするには、そういうなーんも考えんでいい、手だけ動かす作業がもってこいなんだが。
なので、眺めるだけ。
眺めてちょっとこころをやわらかくする。

で、もう一箇所いけるか?なんとなく山手線で北上したい、と思ってあわてて飛び乗るが

品川方面行きでした・・・orz

代々木の某音楽プロデューサー氏(笑)がtweetみて「所用でちかくにおるでよー!?」と声をかけてくださるが、朝からの連続稼動で気絶、気づかず。不義理、スマヌ(–;)

新宿から、通常は電車で帰宅するんだが、前々からちょっとやってみたかったバス帰宅に挑戦。

意外と本数ある時間帯だったようで数分待つだけで、目的の便が来る。
お、定額で搭乗時お支払いですか?―ちょっとあわてつつも小銭を放り込む。

なんどか徒歩とバイクでとおった通りを行くが視点が変われば思考も変わる。
見えなかった景色が見えてくる。

停留所名で判断してたら一駅乗り過ごす。
けどまあ全線定額なので。

おりて戻って、以前から気になってた定食屋で夕飯。初鰹。

”目に青葉山ほととぎす初鰹”

ほととぎす以外はそろってた一日だったかな。
ということで腹くちくなって、茶を何杯かおかわりし、満足して店を出る。

幹線道路沿いを歩き、量販店でこまごまとした買い物をし、無事帰宅。
しかし足が棒(苦笑)。

もちっと歩かないといかんね。
こんなご時勢、この両足だけが頼りだぜい。

いろんな意味でね。

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