2020~コロナの一年

標準

いろんな面からうっちゃらかしっぱなしだった本ブログだが、まだいちおう残っております(苦笑)。

もともとは自身の備忘録を兼ねてはじめたものだったんだが、自分が感銘を受けて「書きたい」と思った部分と、それを受けて出力した文章との乖離にちょっと自己嫌悪しておりまして(泣)。

これでアクセス数がもう少しでもあればやる気を奮い起こすところなんだが、まあこのご時世、SNSベースの水平ジャンプによるサイト遷移が全盛とあれば閲覧数が伸びるわけでもなく。
(本当は文章の改善含めてサイトの構造自体をごそっと変えてみたかったんだけども、観客のいないところにそれほど労力をかける気力も湧きませんでしてな・・・)

とはいってもこの2020年という年は皆様自身が体感されているように、やはり「歴史の1ページ」としてくっきりと残る一年だったわけで。
まあそういう意味からも個人的な所感を書き残しておくのは意味あるかなと思い、久々にPC立ち上げて書き残しておく次第。

※あえて個人的な記憶を頼りに書いているので、時期や日付には正確でないところあるかもしれないのでその点はご承知おきを。



■年初~予兆

思えば2020年という年の予兆は、元旦の初詣のときからあった─。

ここ数年は毎年ご挨拶に伺う神社が決まっていて、そこで例のごとくおみくじを引いたのだが、それが自分にしては珍しく「カチン」とくる内容で。どういうことかというと

「努力に関係なくやることが無駄になる」的な文章で。

自分は基本ものごとは良い方に良い方に解釈する人間なので、あまりこういうことで怒ることはないんだが、このときはなぜか珍しく腹がたったことをありありと覚えている。
(そら「一年の計は元日にあり」とか今年はちょっと努力すっぞー!と勢い込んでたのにそんなの出されたらムカッとも来ますわいな?苦笑)

ただ、それがバッチリ当たってた「努力に関係なく─」ほんとそのとおりよね、という一年だった

さすが神様、サーセン(泣)。
(後日ちゃんと詫び入れときましたw)

で、そんなふうに思えるほどその時はまだ「いつもとおなじ年の始まり」と思っていたわけですよ。
年初も渋谷までライブを見に行ったり、いろいろと予定も考えていた。

■伯母の葬儀で帰阪~中国で猛烈な感染拡大のニュース

そんな1月の下旬、小さい頃によくかわいがってもらった母方の伯母さんが亡くなられた、ということで急遽帰阪してご葬儀に。

で、その頃からなんですよね「どうも中国でやばい病気が流行っているっぽい」というのが一般のメディアでもそこかしこで聞こえるようになっていて。
(葬儀のときも親戚の間ですでにその話は出ていた)

で、まだその時はすこし墓参りや実家の掃除などもして帰ろうかと思っていたが、どんどん聞こえてくる内容がきな臭い感じになってきて、母方のお墓の掃除だけ済ませて急遽新幹線で帰京することにした。

思えばこのときに父方の(つまり自分の家の)墓参りをしなかったことが悔やまれる。まさかまる一年以上も墓参りできなくなるとはこのときは思いもしなかった(当然この時点でもまだ行けてない)。おまけに時間があれば梅田の茶屋町で見ようと思ってた『この世界の~さらにいくつもの~片隅に』のムビチケは結局まだ使えてないままだ。

ちょうどそのころ新型コロナに対する警戒は最初の段階を迎えていて、その割に「出どころが中国の武漢らしい」という情報しかない段階で、どういう感染症なのかもよくわからない状態。
にもかかわらず近年の国を上げてのインバウンド歓迎の政策+そのころはまだ入国制限なんていう話もなく─都内はじめわらわらいらっしゃるわけですよ、中国からの客さんが。

そういう事もあって「ちょっと品川へダイレクト・インするのはやだな」というのを理由に(ほんとはちょっとぐらいは旅行気分を味わいたかったのでw)小田原で降りて、小田原からロマンスカーで都内へ戻ることに。

ただ、その小田原でもいらっしゃるんですよね、おおきなリュックとスーツケース背負って大声で行き来される中国からのお客さんが(・・・・・)。

「中国人だから」ということで差別するつもりはさらさらないんだけども─特にこの時点ではまだ米国・欧州での拡大はまだほとんどなかったし─けど、発生地から移動してきた人、とみるとやっぱりどことなく落ち着かないのも事実で。(人の少ない小田原でこうだったわけで、都内有数のターミナル駅である品川だったら正直どう感じてたことやら・・・)

自分はこれまではほぼ冬場でもマスクする習慣はなかったんだけども、さすがにこのときはちゃんとつけてて、ロマンスカーでコンビニサンドイッチと車内販売のコーヒーのお昼ごはん食べながら、冬の曇天を眺めた時の落ち着かない感じを思い出す。
(そのロマンスカーの車内販売もコロナでの利用客低減を受けてか廃止らしいっすね・・・)

■クルーズ船クラスタ発生~全世界への感染拡大

とはいえこのあと2月の頭ぐらいまではまだはっきりとした情報もない状態で、こわごわながらもシベ少の舞台も観に行くなどもしていた(当然マスクはガッチリつけて行ってた)。

で、その前後ぐらいからかな、クルーズ船内でのクラスター発生が報道され始めてて。

とくにまだ欧米での感染があまり拡大していなかったせいもあってか「日本がまた下手な対応してるんじゃ」みたいな空気が無責任なワイドショー中心に醸し出されつつあって、2月、3月はほんと家にこもって固唾を呑んでニュースを見守る、みたいな感じ。ちょうど時期的にも3.11の時と(緊迫度はまた別種のものではあったが)なんとなくダブった、そういえばあのときも寒さに縮こまりながら流れてくるニュースを食い入るようにみてたっけ、と。

このあたりから国内の商業・流通にも徐々に影響が出始め、個人的にもチケット取ってあった2月末のAimerさんのツアー最終日も自主的に不参加決定(まだこのころは明確な感染条件などもみえてなかった頃+残り数公演だったとはいえ、強行されたのは実は意外でもあった。確か数日違いのPerfumeなどは主催者側で中止決定されてたはず)。

そうこうしているうちに春先になって今度は欧米でも感染は拡大していき+国内でも消毒用アルコールやトイレットペーパーそして肝心かなめのマスクの品薄などがクローズアップされ─一部の食品類も一時的に棚からなくなり─いよいよコロナ禍本番、みたいな。(マスクに関しては、自分は実家の掃除の際に使うかもと思い箱買いしておいたのがあったので、前述の帰省の際に持って帰ってきてたのが功を奏し、運のいいことにマスクに関してあまり心配せずに済んだのはラッキーだった)


■非常事態宣言~マスク・給付金騒動

そしていよいよ外出自粛要請(非常事態宣言)も出て(たしかこれが4月~5月頭、連休前後まででしたっけ?)春めいていく季節とはうらはらに嫌な緊張感はつづく。
(ちなみにこの直前で元日にお参りしに行った神社に再度参拝して「サーセンでした仰るとおりでした」と詫び入れといたw)

けどこの前後で確定申告とかに税務署行かせてんのよね、我が国政府。確定申告の締め切りも伸ばしてもこのあたりのチグハグぶりはほんとなに考えとんのか、と(クソデカため息)。

この頃からほぼ用事のないときは外出せず、買い物も生鮮食料品以外はAmazonのパントリーなどを利用することを覚えて今に至る。

ここでちょっと通販のことを書いておくと、じつは炭水化物やタンパク質、このあたりは比較的Amazonパントリーなどの専門性の高くないところでもなんとかなりやすい(缶詰やレトルト─さばの味噌煮缶最強w)。

で、意外に困ったのが「パン」。

パンは通販で買いにくいのな~。もちろん普通に買い出しに行けば問題なく買えるんだが、穀類(お米)ほど通販では販路広くないんだな、と。またあっても商品単価の割にカサがあるので送料考えると割りに合わないのかいまに至るまでこれ、という通販には出会ってない(楽天は使ってなかったんだがひょっとすると楽天あたりだと妥当な商品あったのかも)。

またこの時期に初めていわゆる「ネットスーパー」も使ってみたが、こちらは配送形態にやや不安があり一度試しただけで以降あまり使わなくなった(梱包がダンボール等でなくそれこそレジ袋的なもので品種別に複数に分けて届けられるので破損その他のリスク高いように感じた)。

ちなみに買い物に絡んで、現金決済の衛生面でのリスクを考慮してこの秋口に、使ってたiPhoneもSEからSE2へ変えた。なので最近もっぱら現金を使うことが減ったのもこのコロナ騒動ならではの余波かも。

そして緊急事態宣言解除と前後して給付金10万円の件が持ち上がってくるが、これもさっくり税金の支払いで消えましたよ、「経済刺激」の意味ねえ(微怒)。毎月配らんかいw

ただしうちの自治体は比較的給付が早かったのだけは評価する。(遅い自治体だと夏頃までかかっていた)

■散発的なクラスター発生~イベント自粛多発etc

そうこうしているうちに春もいつの間にか過ぎ行き梅雨の時期に。ここでも楽しみにしていたライブが主催者側から中止→オンライン開催で時期順延などの発表もあり、悲しいやらホッとしたやら(苦笑)。これに限らず今年はそういった催事系やら映画館・美術館系はまったく見に行けなかった(行かなかった)。これは会社勤めでなく、一人暮らしといういまの自分の境遇を考えるとなにかあった時のエスケープ検知・エスケープ出せる先がほぼないので、リスク高すぎると判断したため。ただ元々ボッチ属性なのが幸いして、自宅にこもり切りになるのはさして苦ではないタイプの人間だったのでその点はラッキーだった(泣笑)。

とはいえ、さすがにそんな人間でもこれまではたまには気晴らしに出かけることがあったので、そこが激減したことはなにげにダメージあった。また外に出ないので運動量が極端に減って筋力が顕著に落ちてるのは感じられた。ここらへんは未だに課題なので早いうちになんとかしたいところ。

そうこうしているうちに流石に暑くなってくると、日本ならではの高温多湿もあってかやや感染者数も落ち着いてくる。足りない足りないと言ってたマスクなども徐々に行き渡ってきたし(「アベノマスク」と揶揄された布マスクも配られていた=しかし後から出た情報で検証してみるとこれは次善の策としては合格点だったのでは)。

しかしよくもまあこんな状態である時期までオリンピックやろうとしてたよな、という。これは夏場のクソ暑いときに汗かきながらマスクしてるとひしひしと感じましたな。

ただこのころからぽつりぽつりと飲食店を中心に廃業・休業のニュースが出てくるようになってきたことを考えると、オリンピックも一概にクソというわけにもいかんのか、と。それによってなにがしらかのお金が誰かの家計を救っているということを考えると。

■膠着状態と自粛疲れ~いまGoToやんの⁉正気っすか?

で、そんなこんなでコロナとともに暑さをしのいでいるところへ安倍総理が体調不良で辞任をされる、とのニュースも飛び込んでくる。
その言動にはときどきチョロ臭さを感じることもあったが、なんだかんだで地位が人を作るのか、これまでの政権から比較すると遥かにマシ(特に外交・防衛に関しては文句のつけようがなかった)な政権が、このコロナの真っ最中に辞任することになるとはまさか思いもよらなかった、マジでイベント多すぎでしょ、2020年!?
(まあ持病の悪化=心労重なっておられたんでしょうな─一人の個人としてその点では単純に労いの言葉をお贈りしたいと思う)

そんな斜め上のバタバタのなか、今度はGoToの話がより具体的に出てきて(当初話題でたのは初夏?~実際に制度としての告知が出始めたのが夏の終り頃だったか)。

これも上記のように経済のことを考えると波及効果の大きい政策で、筋の悪い政策ではないと思うんだけども─日本という国の悪癖は戦術面に押し切られて戦略目標を徹底できない=設定した目標を完遂しきるまで辛抱できず、戦力の逐次投入をやりたがるところというか。
(加えて現場を見ながらの「臨機応変」な軌道修正に至っては死ぬほどド下手!という:号泣)

これ、もうちっと「厳しく・きっちりと」「感染者数が徹底的に押さえられるまで」制限かけてれば感染拡大も押さえられて、瀕死だった飲食業界の皆さんも逆に救えた数は多かったんじゃないか。それを「徹底」できないばかりに、というか我慢できず、中途半端なところで緊急事態宣言解除してしまったので、結果的により大きなダメージをうけて戦い続けなければならないという、どこか既視感のある光景なわけですよ・・・(遠い目)。

※一説によるとこの年末に拡大している膨大な感染者数は元をたどればたった「2つのクラスター」からの派生らしいとの話もあって─つまり実はかなりいいとこまで非常事態宣言の自粛で抑え込めてた可能性があるらしい。あと少しだけ我慢しておけば(泣)。

そんな状態にもかかわらず結局10月からGotoスタートして、当初は良かったけれども、やはり寒くなってくると感染者数確変フィーバー突入で、いまや一日あたりの感染者数4桁リーチ目前ですよ(嘆)。

もちろん前述のようにGoToのコンセプト自体は波及効果考えると悪くないんだ。けど国内での「旅行」の常識ってウチら「ぼっち」が得意とする一人旅ではなくて、複数人でワイワイやるほうがスタンダードなのね。そら気が緩みやすくなる=飲食でハメ外して感染しやすくなる、というのは想像に難くないでしょ。

※おまけにムカつくことにこの期に及んでも旅行業界ってぜんぜん「お一人様」仕様に目を向けてない感じすらあるのよね─昔から言われるように一人旅=自殺を懸念、というのがあるかもしれないが、こんだけ社会の中で未婚者の占める割合が増えてるのに、お前らホンマに真面目に商売する気あんのか?というのはひとこと言っておきたい気もする─もちろんなにが知らかの納得できる理由でそうなってるのかもしれないが─

まあしかしそんな政府である、ということもむべなるかな─だってね、秋口ごろ、ウチの最寄り駅の一杯飲み屋とか固まってるところの前を通るとね、いるんですよ、マスクもせず一間あるかないかの狭いスペースにぎっちり入り込んで飲んで騒いでるヤツらが─その国の政府のレベルはその国の国民のレベルを反映しているというのはよく言われることだけど・・・そのとおり、ぐうの音も出ませんわな。(この期に及んで首相を始め10人近くで会食するアホウ共が政治家やってる国だからして:嘆)


■で、現在=感染者数四桁を目前にした年末

以上、世の中全体の流れとしてはこんな感じだったかと、ざっと思い出しながら書いてみました。

まあこのまま行くとおそらく年明けまでに感染者数四桁達成はほぼ確実。加えて最前線で戦ってくれている医療現場の逼迫はもう相当なもので、救急搬送や入院に関してはおそらくもう即時の受け入れが困難に近い状況とのニュースも出てきている(医療関係者の皆様にはほんと感謝してもしきれない─どうぞくれぐれもご自愛ください)。

ここでなんとか踏みとどまって春先までなんとか感染者数を暫減にまで持っていき、ワクチンの摂取にまでつなげていきたいとこではあるけども・・・。


ただここまでこうは書いてきたけども、やっぱり日本人て(一部や上の連中がアホなのは上記のとおりとしても)基本的によく頑張ってる、というか文化的に強いものをたくさん持ってる、とも同時に感じたんですよ。

普段からの手洗いうがい、土足で家に上がらない、毎日の入浴の習慣に始まり─かつての伝承からアマビエ様を引っ張り出してきてみんなで楽しみながら注意喚起したり、学校が休校して牛乳余ったから「蘇」を作ってみるべ!となったり、横浜の動くガンダム像をして「大仏建立じゃ~!?」となぞらえたりして、「いまほんとに2020年?(笑)」と楽しむ心と、それを可能にする歴史を持っている。これってなかなかやろうと思ってできるものじゃないと思うんですよね。

だからこの「コロナとの戦争」でも被害者は出しつつも、みんななんとか現実と折り合って、心が折れないように楽しむ術(すべ)も工夫して─結果、もっとひどくなってもおかしくない状況をこの程度で食い止めてるとも言えるんじゃないかと。

ただ日本人て初戦には強いし、上層部のダメさ加減に対して前線=現場の優秀さはあるんだけど、基本的に長期戦に弱いのよね、集中力に限界があるというか─。
(これ実は日本人そのものが持続力がないということでなく、上述のように「現場の個人力」頼りでなんとかしてるから=そこが疲弊してくるということではあると思うんだが・・・)

そこを制度設計で補える人材が出てくるorそういう教育を構築していかないと、我々にバトンを渡してくれた先の戦争で犠牲になった先達たちに申しわけたたんぞ、と。

ということである意味ここから春先までが正念場・・・・・という感じであろうか。
我々にできることはほんと、いわゆる「三密」を避け、手洗いうがいをコマ目にし、必要以上に出歩かない─これを愚直にやるしかないと思う。




で、ここでいきなりゆるい話になるが、個人的にはそういったこともあって今年は例年以上にゲームやらコミックやらを堪能させていただくことにもなった。もともとこのブログもそういうものの中で感銘を受けたものを紹介することが趣旨の一つではあったので、そのあたりのこともいずれ書いてみたいな、と。(不確かな予告W)







以上、雑ではあるが、個人的にこの歴史に残る一年の印象を備忘録の意味で書いておきました、と。
いや~、けど今年は早い、早かったわ・・・ほんとなにかを成すまもなくあっという間に一年が過ぎたという感じ。

どうか皆様も来年こそは明るい、良いお年を迎えられますように・・・・・。
早く気軽に出かけられる生活が戻ってきてほしいもんです・・・。

どうか皆さんくれぐれも健康に気をつけて良いお年を!

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