神社と少し不思議な話(罰が当たりましたよ編)

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先日故郷ですごくお世話になっていた方のお葬式があって帰阪しておりました。
お葬式自体はぶじとどこおりなく終わり、最後のご挨拶もできて不義理はせずにすんでほっと一息。で、さあ東京へ戻ろうかというところで例によってどうせならどっか寄り道して帰りたい病が(笑)。

あまり大回りせずできれば帰り道で・・・と思ってたら、ありましたよ、いいところが。ということで小田原で降りてそこから数駅―以前回り損ねていた吾妻神社が一つあったのでそこへ行こうとしたわけです。今回はそこでのお話。




最寄り駅の二宮駅は小田原から3、4ついった駅で10分強ほど。荷物は駅のコインロッカーへ預けおトイレなども済ませ、時間が昼過ぎだったので駅前のコンビニのイートインでお昼。この夏関東はぼやーっとした天気で夏らしい夏がなかった感じだったけども、この日は残暑の強い日差し。水分補給用にペットボトル買って目的地へ向かう。

じつは目的地である吾妻神社のある一帯は吾妻山公園というアスレッチック設備などもある公園らしく、入り口が数か所。マップで見る限り目的地に一番近い梅沢口というのを目指して歩いて行ったわけですな。駅からはおよそ700mほどとのこと。例によってのぼりくだりはあるけれども、車道に沿って行く一本道なのでわかりやすい。

10分15分ほど歩いて入り口につくと、例によって軽トレッキング登山コースのにおいがプンプン(苦笑)。ただ事前に調べていた時にそれはわかっていて覚悟はできていたので、ここで特に驚くことはなかったんですな。

ほんじゃ行くか!と一歩入るといきなりどーん、鳥居ですよ。

そう事前に神明社(伊勢神宮系の末社)あるとは書いてあったのでわかってたんだけど一瞬「え」という感じになる威圧感。山なんかで見知らぬ神社に出会ったことある方はご存知かと思いますが「あーあんまりお近づきしないほうがいい場所かな~」という感じの雰囲気のところってあるじゃないですか、あの感じ。

で、ぽろっと声に出しちゃったんですね「いきなりこれか~!?」と。

神明社という素性も分かってたのであまりおかしなもんでもないだろうと思ってたのもあったし、面と向かって視界に入ってきたのにお参りせんのも失礼、と思いお参りはしたんですが、どこかそういう雰囲気を感じ取られていたのかもしれませんな。

とにかくご挨拶は済ませてさあ、登ろうか!とつづら折りの丸太を配した階段を上っていくと・・・・・。

どーん、スズメバチっぽいのが一匹、堂々と真ん中にいらっしゃるでござるよ(汗)

ここでも声でますがな「まーじーかー!?」と。

で、その次の瞬間意外なところで来ましたわ神罰が(笑)。
道の真ん中に一匹だけのスズメバチ、思い切って脇を通り過ぎれば行けるだろ、行けっつ!!

ブチッツ!!

肉離れ、おそらく人生最大級の肉離れw

ハチさんは知らんぷりで道の真ん中のまま。こっちは思わずのたうちそうになりながら距離をとる。マジで痛い。で、ここで判断を迫られるわけです。登頂続行か撤収か。

けどこの人アホなのでそのまま登っちゃったんですな(苦笑)。脚びっこひきながら汗だらだらかいて息文字通りぜーはーいいながら。一つには地元の人と思われる方がけっこうフツーに降りてきている。じゃああそこだけだったんだろう。巣とかあったらさすがにこの脚では逃げ切れんし。

けどもう一回いやがるの~!?何段か上った先で~(泣)。

けどここも脇を通してもらうことでなんとか通過。急がなかったのが逆に良かったのかもしれない。途中でカナヘビが迎えに来てくれたのもあってなんとか気力を振り絞って登ってみる。

いやーそして何とかつきましたわ、吾妻神社。



以前集中して回った時にも思ったけど、「あ、この雰囲気」というのがあって、間違いなく関連の場所だな、というのはわかりました。
けどもマジで脚しゃれにならんのでお参りした後、境内のベンチで汗だらだらかきつつ回復を待つ。

ここではそんなに敬遠されてなかったようで「なんかへんなおっさんきたで」という感じで警戒しつつもアゲハ蝶が様子見に来てくれてました。
途中近くの運動部の学生さんらしい男の子がトレーニングのコースなのか境内通り過ぎていってたけど、ぜーはー肩で息してるヘンなおっさんおって気味悪かったろうなあ、すまん事をした。

で、なんとか気力が戻ってきたので撤収開始。そしてそのとき気づくわけですよ―

「ああ、ここも海が見えるんだなあ」と。

お社からの視線は海を見つめるように建ててある―これがいくつかまわった弟橘媛をお祀りしている神社の特色。それをおもうとなんとも言えぬ気持になりつつ「まあ来てよかったか」と明るい気持ちにはなれました。




しかし脚はべつに治るわけでもないので、つづら折りの山道をびっこ引きながらひーこら言いながら降りましたが(苦笑)。

帰りは見事なぐらい邪魔は入らず。ただ脚の悪いのがこんなに大変なことなのかとは身をもって思い知らされましたけどね。
ちなみに心配してくれてかどうか、二宮の駅までの帰路で一回、駅のホームで一回、アゲハチョウが近くを飛んでくれてましたわ。(と例によって思っておくことにする)

けど、ああいう神社に「出会って」しまった場合はどう対処するのが正解なのかねえ。いちおう仁義は切って登って行ったからあの程度で済んだのか、それともスルーしていたほうが正解だったのかはいまだにわからずです。

あとで思い返してみると神明社のわきに道祖神みたいなものも祀ってあったのでそっちの方が「無礼者!」と罰あてにこられたような気がせんでもない、お伊勢さん系で嫌われた感じ受けたのはいままでのところなかったので。まあなにはともあれ失礼なことはするな、というのは文字通り身に染みて分かりましたが(泣)。いやほんと大変失礼をいたしました、今回は一つこれにてご勘弁を。

で、帰りは脚を引きずりつつ小田原まで戻ってロマンスカーで新宿まで。新宿からはタクシー使いましたよ。いやー文明の利器って素晴らしいなあ!それよりももっと健康体って素晴らしいなあ!!(泣)

ということでまだまともに歩けない状態でこれを書いてるわけですが、いま北朝鮮のミサイル来たら確実に避難できん、倒すならいまだ!?(謎)。
みんなも健康は大事だぞ!?そして若人諸君は若いうちにお互いに助けてくれる相手をちゃんと見つけとくんだぞ!おっさん、おばはんになってから助けがいるときに痛感してももう遅いぞ!?

吾妻神社は縁結びの神様でもあるらしいので、そういう話題振って、今回はムリヤリおしまい(苦笑)。

※付記その1
 道中で見たスズメバチ・・・らしいハチはおそらくヒメスズメバチ・・・かなあ。赤っぽい感じの体色からするとそれぐらいしか思い浮かばない。

 しかしもっと謎なのは数人すれ違ったほかの登山客のみなさんはどうスルーされてたんだろう・・・。自分の見間違いではないとは思うんだが・・・。

※付記その2
 ちなみに「あー罰当たったかな」と感じたのは実はこれが二回目。一回目は某お稲荷さんの総本山で知らずに建築中の鳥居に腰かけてしまい膝をやられました(笑)。

 だってベンチみたいに置いてあるんだもん(泣)。ここでも「すいませんでしたー!」といつもより多めにお賽銭奮発していちおう手打ちにしていただきました(苦笑)。

※付記その3
 今回はとどめに帰宅したらガス給湯器まで点火不良エラーでて丸1日お湯が出なかったのは秘密な!翌日だましだましやってみたらあっさり点いた・・・。

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