18きっぷの旅(御嶽山・武蔵御嶽神社編)

標準

重力というタイトルの映画のレビューをあげた後、重力をモロ感じる場所に立つことになるとは・・・(苦笑)。
20140409_mitake002


18きっぷ消化試合、行ってみたい+日帰りで戻ってこれそうな場所は二箇所。
さいきん中古で『現代民話考』の第十巻も買ったことだしまずこっちにしますか!
ということで御嶽山は武蔵御嶽神社まで。


以前から秩父の三峰神社とおなじく山犬・狼信仰のある神社ということは聞いていて、行ってみたいなとはおもっていた。

しかし三峰もそうだが、どうもこの系統の神社は山岳信仰の修験道と絡んでいるせいか、山奥の、それも標高の高い山にあることがおおい。

今回も正直そういうこともあってかなり迷ったんだが、ここでなにもしなければきっぷのムダが増えるだけだし、なによりここのところ意識してやろうとしている”自身の欲望になるべくブレーキをかけないこと”、あるいはネガティブな予測を持っているときでもそれを意識的に軽減させて行動に移せるようにすること、そういったことの訓練になるかと思い、えいや!と行ってきた。

まあそういう気持ちを奮い立たせていくと天気も味方してくれるのか、中央線に乗っているときはなんとなく曇天っぽい感じだったのが、青梅線~御嶽駅につくといい感じのお天気に。
20140409_mitake001


しかし今回はじめて青梅線に乗ったが、ここが東京都下とは思えんな(苦笑)。思ったほどではなかったとはいえ、やはり遠い。

そして今回目標の武蔵御嶽神社はさらにまだ先。

この御嶽駅から10分ほどバスに乗り、ケーブルカーに乗り換え、ケーブルカーの駅からさらに30分弱歩くという行程。

バスは意外とあっさり来た。PASMO等も使える、乗車時間も長くない、10分ほど。
バス降りたとたんに坂がきつい。この時点で水平感覚おかしいw

そして坂の先にあるケーブル駅。この時点で高所恐怖症の気がある自分若干涙目w
20140409_mitake005


20140409_mitake004


20140409_mitake006


平常心・平常心、といいきかせケーブルにゆられること6分、山上の駅へ到着。
20140409_mitake007


しかしここから舗装されているとはいえ、山道をしばらく歩く。全体の構成としては高尾山と雰囲気近いかもしれない。


20140409_mitake009


20140409_mitake010


20140409_mitake011


20140409_mitake012


山道はある程度行くと村落というか宿坊やらビジターセンターのある集落の中を抜けていく。ここもある種のダンジョンみたいだ。
かなり曲がりくねった道で、かつ最初のほうで若干下りっぽい道なりになっていたのでやや混乱する。
しかしそこかしこに案内の看板あるのでそれを見つつすすむ。
20140409_mitake015


20140409_mitake016


が、行程の半分ほど?を進んだあたりで坂の傾斜が半端ではなくなる―正直ここまでの坂道を歩いたのはこれまでの人生でもそうはなかったかと思う。
神代欅とよばれる古木のある前後から一層きついw

20140409_mitake016_1


20140409_mitake016_2


実際にはそこまでではないのだが、自分の膝の高さぐらいまで足を上げて前に進む感じの坂が。
ようやくそれを終えて参道の手前にある土産物街・・・というか一応商店街だな、を抜け山門にたどりつくと


今度は階段www
20140409_mitake017


ここでおもわず比喩とかでも何でもなく笑い声が自然と出てしまう「うははははは」。人間ほんとうにあきれたときは笑い声が自然と出るらしい。


20140409_mitake021


20140409_mitake0022


しかし階段のほうがなにもない坂道よりは楽だよな、と気を取り直してえっちらおっちら登る。
あ、そうそう、ここ最近のこういう旅で気がついたのは「けっして無理しない・がんばらないことが大事」ということかな。
もちろん要点要点ではアクセル踏まないといけない時はあるが、コンスタントに無理をする・がんばる、というのは結局自身のキャパを越えている行動をしているということで、その時点で実は効率悪い。
要はそんな無理をしなくても行動できるように心がけることが、結局全体の結果をよくするんだな、と。


脱線した。


一つの階段を登りきるとまた次がという形だが、ところどころに腰掛けがあったり、脇宮っぽいものがあったのでそれを見ながらのんびり登る。
20140409_mitake0022_1


20140409_mitake0023


20140409_mitake0024


そしてようやく頂上。
20140409_mitake0025


拝殿にてお参り。残念ながら目的だった大口真神社は拝殿の奥なので、直接はご参拝できない模様。
脇から覗ける部分から判断するには古錆びて非常にいい感じのお社のようだ。
拝殿の脇の日影はまだ根雪が残っているというのが標高の高さを想像させる。


また大口真神をお祭りしているということもあってか、道中けっこう犬を連れた参拝客を見かけた。
(この拝殿への階段の入り口に当たる鳥居の近くの手水舎にはペット専用の柄杓も)
20140409_mitake018


20140409_mitake019


20140409_mitake020


ここのお札はなかなか独特のデザインで黒い犬をあしらったデザイン。防犯・防災とかに効果あるというのはどこかで読んだ。
20140409_mitake013


このお札を頂戴するのもいいかなとも当初は考えていたんだが、こんなに登るのが厳しいところだと安易に頂戴もできん、返しにこれんので。
なのでいつも通りおみくじだけ引く。招き猫つきでピンク色の猫さん、縁結びらしいwええ、これはまかり間違って彼女でもできたらお礼に参上しますよ、可能性低そうですが(泣)。
拝殿脇の宝物殿はどうもこの日は平日のため開いていなかった模様。
20140409_mitake0026


しばし外人さんのカップル連れの方たちが英語できゃっきゃうふふするのをぼへーとききながら、拝殿前のベンチで休憩⇒汗がひいてきたので撤収を開始する。
20140409_mitake0027


下りはのぼりほどきつくは感じなかったが、それでも場所によっては手すりにつかまらないときつそうな場所もあり。
20140409_mitake028


なにより階段がなくなってからの平の坂道のほうが帰りはやばかった。
そして汗は引いたとはいえ、一部山陰で日の当らない林道の箇所ではやはりちょっと肌寒く感じる。
20140409_mitake0014


あとこういう山では、皆すれ違う人たちは「こんにちわ」とあいさつするのが習慣なのね、いいことだと思う。
むかしはこんな便利な道や設備もなかったとおもうし、一人旅とかでこういう薄暗いみちで人と出会うのは安心と不安のもろ刃の剣だったんだろうかなあ・・・などと想像しつつぽっくらぽっくらと。
20140409_mitake0029


そうこうしていると山上のケーブルカー駅まで戻ってきた。
20140409_mitake031


下りのケーブルカーの時間まで10分ほどある模様。トイレなどを済ませ山頂からの景色をしばしぼへーっと眺める。
20140409_mitake030


あ、そうそうこういう山頂の人工的な水場の近くってカナヘビが必ずいるのよね、ここでもお出まし頂きました。
ケーブル駅でお土産などもうっているのでちょろっと見てみるが、昨今の便利な時代にあって、なかなかこういうお土産物のもつ意味っちゅうのは難しくなってきてると思うな。
同様の理由で―時間をはずしていたというのもあるが―昼食もここではとらず。
そうこうしていると下りケーブル到着。ここでもわんちゃん連れのお客さんが。(ケーブルもちゃんとペット優先スペース設けてある)
下りケーブル。下りは上りほど涙目にならずw
20140409_mitake0032


20140409_mitake033


下りも6分でケーブルカー着。往復のきっぷ買っていたのでここで集札箱へ。ちなみに行きの時に書いていなかったかと思うが、ここでもPASMOとかは使える模様。

ほんでバスに再び乗って御嶽山駅まで戻ってきたが、電車まで30分以上あり。みると大きな川が流れていて渓流の景色を楽しめるようなので降りてみる。
20140409_mitake034


いやーここの景色はなかなかよかった。
20140409_mitake035


20140409_mitake036


20140409_mitake037


周辺にいくつか美術館もある模様。対岸にはレストランのようなものがあり、ここで食べてもいいかなとも思ったんだが時間が15時近くだったので断念。
一通り渓流まわりを歩いた後、近くのセブンイレブンで巻きずしセット。助六ですよ助六w

桜も散り始めだが、気候のせいでまだまだ残っていたので渓流沿いの桜の景色をながめながらしばしぼーっと。
そうこうしているうちに電車の時間が近くなったので駅へ戻る。
20140409_mitake038


そのむかし聴いていた森田公一の『線路』という好きな歌があって、あの歌の景色はこんな感じかな~とか思いながら電車を待つ。
そして到着した青梅行きに乗って都内へと。

そうそう気軽に行ける場所ではないが、なかなか面白い場所だったのでチャンスがあればまた行ってみたいな。

付記:帰りの中央線ですわってうたた寝してたら、戸袋付近にたむろしている4,5人の連中のうちの一人に足を数回踏まれるが、そいつらが獣医連中らしいという・・・どこまでもお犬様がらみの一日ではございました(苦笑)。

コメントを残す