少し日が開いてしまったが続き。
18きっぷで名古屋に一泊。パシフィックリムを4Dxで見た翌日、もう一つの目的であるお伊勢参りに―。
当初の予定では「快速みえ」に乗って遅めの出発にしようと思っていたんだけれども、目が早く覚めたので関西本線で亀山⇒紀勢本線で伊勢市までという若干遠回りのコースでたどることに。
前日のトイレ我慢でこりたので(苦笑)、水分はタイミング考えて取ることに。ただ、予測に反して亀山での待ち時間が少なかったことと、構内に売店らしきものがなくて、朝ごはんを取れなかったのはちょっと厳しかった。
鈍行に揺られえっちらおっちら伊勢市まで。
途中この区間を異動で担当されることになったらしい運転手さんのOJTらしき運転を横で聞きながら(笑)、朝の九時ごろに伊勢市に到着。まずここで伊勢神宮の外宮からお参りすることに。
ただ今回は、いわゆる御垣内参拝をさせて頂こうと思っていたので、出発時からスーツ姿。昨日の塩尻の23℃と違って30℃近い。暑い(泣)。それでも駅前からもう檜?の立派な鳥居が構えていて、由緒ある神社のある街らしい清潔感のある雰囲気。外宮までは歩いて5分ほど。ほんとすぐ近くだ。
で、実際に境内に入ってすぐに気がついたのだけれども、なんとなくなにか雰囲気が違う。
これまでいくつか大きな神社にお参りしたことがあるが、そのどれもがどちらかというと、きりっと引き締まるタイプの清々しさを感じるのだけど、この場所はそうではない。
こう、なんというのか―もちろん清浄さというのは変わらないんだけれども、引き締まる、という感じではなく、なにかこう緩むかんじなのですよ。こういう感覚は正直はじめてだった。いわゆるパワースポット、ともてはやされるようなものとも感覚が違う―力が注ぎ込まれるなどという感覚もない。けれどエネルギーが減衰するような感じもない。
しいて言えば、ある種ゆったりとぬるめのお風呂に入っているような感じとでもいうか・・・それも正確ではないんだけれども、あえていうならそれがいちばん近いのかも。
そんな雰囲気のなか、外宮に祀られている豊受大神をお参りする。
これは上に書いたようにいわゆる「御垣内参拝」というヤツで、御遷宮の費用に幾許かをお納めした上、正装であることが必須。自分は外宮の社務所で手続きをした。(この際に賛助会員の証書をいただけるので、これをお宮の脇にいる宮司さんに見せると、数人づつ先導して下さり参拝となる)
で、お参りさせていただいたんだけど、そういう普段と違う形式ということもあって、さすがにここだけはちょっと緊張―ただでさえ暑いので汗かきまくりですわ。
そして最近神社とか行くたびに、そういう傾向強くなってるんだけど、なんかあまり自分のことのお願いとか頭浮かばないのね。
特にここではなんかもう失礼のないように、という感じ。
というわけでなんとか豊受大神様のご参拝を終え、外宮内のほかの神様にもお参りする。
風宮、土宮、多賀宮―とお参りするが、前述の不思議な感覚というのは続いていて、なーんかゆったり感が続いている。一通りお参りし、汗が引くまでしばらく多賀宮―豊受大神の荒御霊という―の前で涼ませて頂いた。
この時点でまだ11時前とかだったので―よっしゃ!?これは午前中に内宮もいける!という感じで駅前に戻る・・・が、お宮を出たとたんに刺すような暑さが(泣)。
喫茶店らしきものを探すが、ぱっと入れそうな店もなし。なので無料の休憩所にとびこみ冷たいお茶を頂く。ここはおそらくおみやげ売り場を主体にしてるんだろうけど、みやげかわずに茶だけ飲んですみません(笑)。だってこれから内宮まわるのに荷物増やしたくないんだもの。同じ理由で、遷宮館とかも見たかったのだが帰り際に回ろうと決める。
で、内宮行きはバスで。410円。後払い。
本数は出てるほうだと思うが、それでも10分15分は待つのはご愛嬌。ただここでダメーな感じの家族連れの一行が。
いや、最近子連れは大変、というのは姉夫婦のところなどを見るたびに思うので、お子様連れは配慮しようと思うのだが、お父さんが完全になめられてるのまるわかりでしてな。そのくせお父さん家の外なもんで、精いっぱいお父さんしようとしてしてるわけですよ。
けどそんなモン、日ごろからびしっとしとらんと子供言うこと聞くわけないやろ。
せっかく清らかになったと思う心に若干薄雲が。人間できてない(苦笑)。
そういう方々とようやくきたバスに同乗し、内宮まで。途中猿田彦神社とかの停留所もあるが、今回はこの気温とこのスーツ姿じゃ無理だ、ということでここも断念。
そうこうして10分強は走って、内宮の境内前に到着。
外宮も国内有数の神社の門前らしく町並みは華やかだったけど、内宮のほうがさすが本宮だけあって、周りにいろいろ立っている。最初の鳥居をくぐり、五十鈴川を渡って本宮へ向かう。
この五十鈴川がほんとうに澄み切って”清浄”という感じで美しい。
手水を使って清めた後に、その少し先でこの五十鈴川河川敷でお清めできるっぽかったんだけれども、前述のようにスーツだったのでとりあえず先を急いだ。
外宮もそうだったが、面白いのはこれだけゆったりとした敷地を取っているのに、意外なほど同じ境内のなかに祭られている神様は少ない。
ある意味、日本の神様の頂点でいらっしゃる方を祭っている場所だからあたり前なのかもしれないが、そのせいかあっちお参りし、こっちお参りし、といったせわしなさがない。これも前述のゆったり感につながっているのかも。
そして、いよいよ天照様をお祭りしている本宮で参拝。ここでも御垣内参拝をさせて頂く。
ここでもかるい緊張はあったんだけど、先ほどの外宮でリハーサルやったようなモンなので、少し余裕を持ってお参り。
しかし、やはりここでもあまり自分のお願い事云々というのは浮かばなかった。ただただはじめて拝謁いたします的な気持ちでお参り。
で、無事にご参拝終わったんだが、やはりここで緊張が緩んだのか、うっかり参拝後、御垣の外へ出た後、写真をぱちりととってしまい、警備の方にやんわりお叱りを受ける。いやはや面目次第もない・・・。ある意味やっぱりちょっと緊張してたので緩んだのかな。
そういうチョンボをやったので、その後お参りした天照大神の荒御霊を祭る、荒祭宮にて恐縮してお詫びしておく(心の中で)。
まあ、そうっすよねーよく考えてみれば女性の居室を外側とはいえ、無神経にパシャリはマナー違反もいいところですわ・・・。
こんど行く時はカメラ持たずに行こう・・・(–;)
で、道順をたどると外へ出るのだが、手水舎の近くまで戻ってくると、そこから少し離れたところにいくつか小さなお社が。
大山祇神社と子安神社らしい。
子安神社のほうはご婦人系のお願い事(安産など)でお参りされているのか、女性の方が数人並んでらっしゃったので、会釈だけして大山祇神社のほうをお参りする。
しかしこの子安神社、縁結びの神様でもあるというのを知ったのは自宅に戻ってきてから・・・ええんや、女性の皆さんのほうがいろいろとお願いすること多い神様やからワシはええんや(泣)。
今度行く時は必ずお参りします(TT)
で、意外とあっさり内区のお参りも終了。
鳥居を出て右手にいわゆるおかげ横丁が広がっているので見てみることに。
ちょうどこのときお昼時で、ここでよっぽどなにか食べていこうか、あまりここまで食事にお金使ってないし・・・とか思っていたんだけど、ひとつ引っかかっていたのは、まだ月読様にお参りしていないのよね。
なので、よほど心惹かれるものがあれば・・・と思っていたが、決定打にかけたので、一通り通りを眺めた後バスにて伊勢市駅前まで戻ることにする。
おかげ横丁ではファミマもちゃんと和風の外装になってたのが面白かったな。あと本音を言うと、松坂牛・・・喰いたかったw
で、おかげ横丁を端まで歩いていたので、神宮会館近くまで来てしまっている。
ここでもバス停はあるはずだが、ちょっと長く立ちっぱなしだったのもあって、座って帰りたかったので、内宮前まで戻ってバスを待つ。
無事帰りのバスに乗って外宮前まで戻るが、行きとまたコース違うのね。
五十鈴川駅前近くで内宮寄りのほうの月読宮があるのに気づいたんだが、通り過ぎて次の停留所から戻ると、けっこうな距離になりそうなので、ここもあきらめて予定通り外宮のほうの月読宮のほうへ向かう。
しかし、なんというかこの月読宮、外宮の場所からさほど離れていないんだけれど、びみょーに目立たない位置にあるのよね。
おまけにそこらの神社と違って、境内のどの方向からも入れるわけではないらしい。結果、背面側からまわった形になって、ぐるーっと一回りした形で正面の入り口に。
しかし、境内に入る前から、なんとなくここは馬が合うというのか、雰囲気が自分好みな感じが。
たいてい自分がそういう神社に当たる時は―勝手な思い込みだと思うが―蝉だったり蝶だったり猫だったり、なにかしら動物が迎えに出てきてくれる。
今回は一匹だけ蜻蛉が飛んでたので、ひとりにやにや。
で、境内に入り、お宮にご挨拶。玉砂利の感じが独特。
そして「やはりw」というかお宮の脇に大きな木があって、そこにお稲荷さんいらっしゃる。自分の良くお参りする神社に良く見られる景色だ。
もともと気になっていた神様でいらっしゃったんだけど、これでさらに勝手に親近感が増す(笑)。
本当はもう少しゆっくりして居たかったんだが、この日は朝から確かなにも食べてなかったので、さすがにバッテリーが持たん。
お宮を後にするが、目的を一通り終えたのと暑さのせいもあって、たいした距離でない駅までが遠く感じるw
で、やはり食事関連は圧倒的に内宮横のおかげ横丁の方が充実してるわけでね(泣)。
とりあえず、道中に会った地元の定食屋っぽい店に入ってみるが、おばちゃん一人でやってる店らしく、かつランチタイムは過ぎ、かつ流行ってなさそうな雰囲気。
(4階にあるエレベータで上がる店だったので入るまでわからなかったのだ(TT))
定食を頼むともう量が終わってる、とのことでとりあえずそれらしいもの、ということで伊勢うどんを単品で頼む。
このおうどんははじめて食べたんだが、もの凄く濃い感じに見えるお出汁に柔らかめのうどんがどん!と入ってる。あったかいヤツしかないらしい。
味は出しの見た目ほど濃くはなく、それなりに良い味ではあった。うどんのゆで加減がどうだったのかは、比較の対象がないのでわからない。
が、結果的に空腹の極みだったので、胃をびっくりさせない食事となったのでよしとしようか。
ただ、お得感とかは全くなく、終始微妙な感じではあった―やはりここらはもう少し食に執着を持たんと”あたり”は引けないんだろうな。
で、帰りはJRの「快速みえ」を使おうと思っていたので、次の列車を待つ。が―ここが40分ほど待ち、という微妙な感じ。
外宮まで戻ってきているので、遷宮館とか見るのも考えたんだが、この暑さと、先ほどの軽い食事しかしてないので、正直パワーが出ぬ。
よって、駅の改札前のベンチで時間をつぶすことに。
伊勢観光は近鉄を使う人が多いせいか、伊勢市駅の駅前は意外とそういうときに使える飲食店的なものがないんですな。
あとできるだけ座って帰りたかったので―電車は自由席なので―はやめに構内に入っておこうという算段もあった。
で、その甲斐あって、ぶじ快速みえで座席確保。
注意点としてはこの列車、途中で伊勢電鉄の区間を走るので、18きっぷ利用の場合は、途中で車掌さんにその区間の料金を支払う必要がある―しめて490円。
けど、そのおかげで行きの亀山経由ルートよりはるかに早い2時間弱ほどで名古屋まで。
しかし、こういうローカルな路線のせいなのか―名古屋近くまできてけっこう対向の通過待ちをする=単線なの?
このあたり・・・これが普通の感覚なのか、東京の電車の感覚が異常なのか良くわからない。
ともあれ、無事名古屋まで帰ってきたので、駅前の地下街の金券ショップで帰りの新幹線の切符を買う。
名古屋から買うの初めてだが1万円するのな―あんまり安くないのう。
で、本来はそこで朝食でもとろうかと思っていたコメダ珈琲に入る。
アイスコーヒー380円!?たかー!?しかし噂どおり乾きものが付いてきた。
思うに、名古屋のコーヒーショップ文化はちょっと全国スタンダードとは違ってるみたい。単価高めに設定してあるが、そのぶんセットものなどのサンドイッチとかはボリュームがあるっぽい。だから”軽く”ではなくけっこうしっかり目に使うニーズを想定してあるんだろうな。
このあたりはもちろん全国展開の喫茶店チェーンなども入ってるので、ある意味地元の人がどういう風な使い分けをするのかは興味深いところ。
自分の入ったコメダは大手学習塾が近いせいもあってか、ノート持った学生さんや、数人連れのサラリーマンの皆さんががっつり使ってるような感じだった。
ということで、その後新幹線に乗って東京へ帰京。
いろいろとチョンボもやった初お伊勢さんだったが、ぜひもう一度―今度はゆっくりと回ってみたい、と思える場所だった。
当初の目的はほぼ達成できたので、それなりに充実感のある旅でした。
しかしなぜか予定というのは、数日に集中するようになっておりまして・・・。
(以下次回)
お伊勢参り、お疲れ様です。ぼくも6月に行って来たよ!後厄だから、厄払いしてもらったけど、昨日、魔女の一撃を頂きまして、寝込んでます。依る年波には勝てんわ!ところで、三重と言うことは、帰ってきてる?
ぎっくり腰乙―お互い歳はとりたくないっすなあ(泣)。
お伊勢さんで厄払いとは豪勢な。けどだからその程度で済んだのかもと考えるとちょっとお得感があるかも(違
残念ながら名古屋から新幹線で引き返しております。
また帰った時にはお声掛けさせてもらいますわ~。