暦ではもう8月も終わり。遅きに失した感がなくもないが、いろいろとタイミングが合ったので久々に。
青春18きっぷを使って旅行したのは、確か春に地震があり秋に父が亡くなった二年前。
今回は名古屋ですこし見たいもののがあったし、名古屋泊にすればあるいは・・・と思い、突貫でプラン作成、宿予約!で、ほぼ半日で全部決めて実行という促成プラン。
前日がやや予定が押したので、朝起きられるか心配だったが、うまく起床。
5時前の新宿発高尾行きにてスタート。
旅程は前回と全く同じルートをたどることにした。(だって東海道コースは正直景色がつまらないんですもの・・・)
高尾から松本方面行きに乗り換え、山梨・甲府界隈を抜け、塩尻で中津川行きに方向転換し、名古屋までのコース。
前回と違っていて、今回は良く晴れていたので、窓からの景色もきれいだった。
ただ、そのせいなのか単純に二回目に見る景色だからなのか、甲府盆地?あたりに入るまでの山間部、というのが意外と圧迫感あるなあ、という感じを受けた。
「こういう激しく切り立った山に囲まれてる場所で、自分は生活するのは無理だな~」というか。
山は山でも、里山のようなやさしい感じの山ではないんだな、というのをあらためて感じたというか。
逆に言うとこういうところで育つと、人は外にでようとするんだろうか?それとも内にこもって排他的になるんだろうか?そのあたりはどういうメンタリティが育つのかな、それともそういう二つの人種がやはり一定の割合で出てくるんだろうか・・・などと妄想。
そして、そういったところをぬけて甲府盆地に入ると、その界隈から電車は普通の生活圏の足としての性格に変わるのか、学生さんが多く乗ってくる。
以前も書いたと思うが、なぜこういう地方の列車に朝早くから乗っている学生さんたちというのは皆賢そうにみえるのかな。浮ついたところがないからだろうか。こういう学生さんたちを見るたびに、こちらも心が洗われるような気がする。
そして山梨あたりで学生さんはどかっと降りて、電車は小渕沢~諏訪へ。
諏訪では下諏訪で降りて、諏訪神社にお参り。前回は父が亡くなる前だったので、父の病気(健康)のことをお願いしたのだが、そのお礼参りを兼ねて寄っておきたかったのだ。それに前回は神楽殿?が修復中だったこともあるので、それも見ておきたかった。
しかし、ここには乗り換えの関係で30分も居られない。
駅から大社まで速歩気味に歩いて10分弱。往復20分みると、居られる時間はおよそ10分のスピード参拝(涙)。
JRさん、お願いだから塩尻連絡できる電車をあと15分後に一本増やしてください。
しかしそれでもしっかり参拝することはして、神社前のセブンイレブンでおにぎりとお茶を買い、ダッシュで駅まで戻る。
すると先客のおば様方が窓口で駅員にきっぷの件であれこれ相談されている絶望感・・・ほんで駅員がクソにぶいおっさんで、そんなのが一人しか居ない。
(こっちはもう来る37分のに乗りたいんだよ!?おまえダイヤ把握しとらんのか!?)
しかし、こちらがあせってるのをおば様方が悟ってくださり、ボケの駅員に改札してもらい、ホームをダッシュ!
おまけに階段渡っての向かい側ホームだー!?「ただいま電車が参ります」のアナウンスまで聞こえてきやがる!?
今回はカバンもいつもと違って大き目の旅行カバンだったので必死ですよ、もう。
しかし、ダッシュの甲斐あってなんとか9:37分の列車に乗ることが出来た。ふー!?
行きの列車では、冷房が入ってると「若干肌寒いな」という感じだったんだけど、今度は「もっと冷房効かせてー!?」という気分。
ハイ、人間とは勝手な生き物です・・・。
そして20分ほどで塩尻に到着。ここで乗り換えるので電車を降りる。しかしここで次の電車が10:49発。そう、小一時間の待ちですよ・・・。
しかし塩尻、このとき空が晴れていて、気温が非常に涼しかった(iPhoneでみると23℃だった)
まあ、いいか、と駅のホームでのんびりとトンボをみながら、さっき買ったおにぎりをぱくつき、お茶を飲む。
こういう待ち時間が苦になる人は、こういう旅行は出来ないでしょうな、良い悪いじゃなくて。自分はこれはこれで楽しんでた。
しかし、このとき茶を飲んだばかりに次の中津川行きでエライことに(笑)。
この塩尻発中津川行き。中津川到着がおよそ13時。2時間強山の中を行く景色のよい路線でお気に入りなんだけども、本数の間隔が極端に長い(1時間に1本あるかないか)
。
で、前半は良かったんですよ、景色堪能しながらいい気分。しかし後半になるにつれ、猛烈な尿意が(笑)。
そう、夏場だからということで脱水しないように都度都度お茶を飲むようにしてたら、えっらい自分の腎臓さん頑張ってくれたようで(泣)。
しかし、この列車2両編成だよな!?トイレなんてないよな!?うおー!?そうするとあと1時間近くがまんせんといかんの!?
そわそわそわそわw
いや、人間の思い込みって怖いですね。
ついてるんですよ、たとえ2両編成のワンマン列車でも、トイレは(笑)。
それに気づいたのは中津川到着20分ほど前。このとき人生ウン十年にしてはじめてトイレつき列車のありがたみを知りました(苦笑)。
そして中津川発名古屋行きに乗り換え。
これも待たなくて良いのはありがたいんだけど、乗り換え3分しか余裕ないのよねー。
ローカル線の旅、とは言えど、実際はけっこうばたばただなあ。
しかしこれに乗れば、あとは名古屋まで。
さっきの話と関連するけれども、ここから名古屋までの間に通る恵那市界隈の景色は、甲府へ抜けるまでの山間部の景色と違って
「ああ、こういうところなら住んでみたいな」
と思える感じの景色。やさしいんでしょうね、自然が。
以前から薄々感じていた、というか考えていた持論があって「自然というのは激しい⇔穏やか、豊か⇔貧しい」という縦横軸のパラメータがあって、日本というのは「激しい・豊か」エリアなのかなーと。
もちろん国内でもその分布はばらつきがあって、いわゆる肥沃な土地、というのは、その中でも「穏やか」寄りなんだろうかと。(それでも昔は河川の氾濫などが申告だったりしたんだろうけど―ただしそれが土地を豊かにする源泉でもあったわけだけど)
そうこうしているうちに、気がつくと列車は名古屋圏に。
さすがに朝からおにぎり一個なので、腹ヘリまくり。よっしゃー!?くうどー!?天ぷらそば食べたい天ぷらそば!
と思って散財する気満々で駅ビルの中のそばやに入ったら「掻き揚げそば」しかなかったでござる。しめて550円なり・・・(泣)。
しかしこれでちょっと人心地ついたので、駅地下の喫茶店で時間をつぶした後、予約していた宿にチェックイン。駅の近くで安めのビジネスホテルを選んだので、そっけない。しかしその昔(大学時代)アルバイトしていたビジネスホテルと内装が似ていて「あああああ!?」とへんな声が出そうに(笑)。いや、どこもビジネスホテルってこんなモンなんでしょうけどね。へんにくたびれた感が記憶を呼び覚ますわけですよ。
で荷物を置き、今回なぜか持参しているスーツ(!?)をハンガーにかけ、身を軽くして再びホテルを出る。今度は名古屋市営地下鉄。
はじめて市営地下鉄に乗るなあ。
ということで名古屋市営地下鉄・東山線に乗って高畑駅まで向かいます。
さて、その先が今回の一つの目的・・・というか前半のメインイベント。
以降次回(笑)。