発売時に購入済だったんだが、そのあとばたばたしてて取り上げてなかったので、この機会に。
『ィザインド(1) (シリウスコミックス)』
今回の主役はフリーランスのビデオカメラマン。
高額な報酬と引き換えに、どんな実現不可能な状況でさえもそのカメラに収めるという「虎髪(とらがみ)明」が主人公。
『キリコ』の遊佐朗以来のタフガイ系の主人公で、『キリコ』を愛読されてた諸兄には来た来た感あるんじゃないだろうか(笑)。
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発売時に購入済だったんだが、そのあとばたばたしてて取り上げてなかったので、この機会に。
今回の主役はフリーランスのビデオカメラマン。
高額な報酬と引き換えに、どんな実現不可能な状況でさえもそのカメラに収めるという「虎髪(とらがみ)明」が主人公。
『キリコ』の遊佐朗以来のタフガイ系の主人公で、『キリコ』を愛読されてた諸兄には来た来た感あるんじゃないだろうか(笑)。
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やはり木葉功一は天才だ。
今回は表紙もちゃんと華があっていい。
なにより素晴らしいのは本巻巻末の犯人に対するセツが涙ながらに語るそのシーケンス。
世界がウソ臭く感じる、あらゆる感情の緩慢な麻痺
それはあなたが”あなたの名前”を生きていないから
核心だよ、これ。
やはり木葉功一は天才だ。
※2022/06 追記
本作『セツ』のシリーズは大手出版社からの紙媒体での出版は打ち切りのような形となったが、著者御本人が再編集版というか直接編集して再構成されたシリーズがKindle版にて出版されている。表紙のビジュアルも華やかになってある意味「完全版」といってよいだろう。
詳しくはamazonの著者ページを参考にされたい。
ナンバリングが変に凝っているせいでややこしいが、基本数字の順でOKのはずである。
内容に関しては読むに値する作品であることは十二分に保証する。
興味のある方は是非どうぞ。
※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正
これまでが月とするとこれは太陽か
木葉功一氏、久々の新刊。
いやー、この表紙からね正直どうかな、とも思ってたんですよ。
木葉功一氏に絵の上手さは求めていないとはいえ、表紙というのはある意味看板なわけで。
けど大正解
やっぱりこの人の本はすごく面白い!
これはご本人のブログでも言及されていたけれども、最大の特徴はこれまでの作品と主人公<ヒロイン>の属性がまったく異なるということ。
これまでの氏の作品のヒロインたちはどちらかというと影―そう、光を放つとしても月のそれだったわけだが、本作は違う。
本作のヒロイン、セツの明るさは
太陽の明るさだ。
正直氏がこういうタイプのヒロインを書いてくれるというのはうれしい誤算だった。
そして木葉作品独特のあの有無を言わせないスピード感は健在!
いやー久々にまた「読める」一作出てきたわ。
次巻以降が楽しみ。
※2022/06 追記
本作『セツ』のシリーズは大手出版社からの紙媒体での出版は打ち切りのような形となったが、著者御本人が再編集版というか直接編集して再構成されたシリーズがKindle版にて出版されている。表紙のビジュアルも華やかになってある意味「完全版」といってよいだろう。
詳しくはamazonの著者ページを参考にされたい。
ナンバリングが変に凝っているせいでややこしいが、基本数字の順でOKのはずである。
内容に関しては読むに値する作品であることは十二分に保証する。
興味のある方は是非どうぞ。
※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正