【レビュー】『宇宙行ってくる! SOMESAT PV』【VOCALOID】【MMD】

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大の大人が本気で大人気ないコトやるとこんなに楽しそうなのか!?

[同人PCソフト]ちょっと宇宙行ってくる! SOMESAT PV[ussyP、ネルドラP]

これ、以前もPVがすごいので紹介しましたが、なんと!?ちゃんと動画に対する専門的な解説コメンタリ動画がついて42分のDVDとして商品化されとりました。

これは買わずばなるまい!と勢いあまってぽちっとな!

で中身なんですが

やばい、こいつら本気で宇宙行く気だw

というのが感じられるガチの解説コメンタリ。
もともとsomesatというピギーバック衛星でみんなの衛星を宇宙へ送ろう!というプロジェクトの応援動画だったのであたりまえといえば当たり前なんだが、なんかいい意味でNHKの解説見ているみたい(笑)。

「ソーシャルメディア衛星開発プロジェクト」



で、それだけの解説ができるのも実は動画のほうもちゃんとそれだけの検証・考証された上で作られているからだが、この動画の製作者はもともとあの「melody.exe」で著名なUssy氏なわけだ(実は般若心経ハードコアのMMD版もこの人がディレクターの模様)

で、技術的解説のあとに動画製作解説のコメンタリもあってこれがまた凄すぎる、ここまで考えてあの一本ができとるのか!?っちゅう。

いやー、いいよ、これは1500円の値打ちあった。

体裁としてはもう一曲入ってるので(こっちもドラムのモーションがあのネルどら氏なので演奏にライブ感あって素敵)「二曲入りシングルDVD+解説コメンタリ二本+予告編」という感じ。

こういうふうにおのおのが思った形で自分の作品を商品展開できる、というのはほんと素晴らしいなあ。
そういう自前の作品をリリースできる人たちがどんどん増えてきている、というのは最近すごく実感する。

金にあかした宣伝でなく、自分の思いをこめた作品。

それをめい一杯の工夫をして自分なりのやり方で世間に問う。

そしてそこではその作品に受けた拍手がすべて。

潔くていいじゃない。

こういういい”風”を止めないためにも、ちょくちょくこういうアイテムにはお金を出して行きたいなあ、と思う。
まあそれが”拍手”の代わりさね。
(そのためにははやく稼ぎ口を安定させないとw)

※しかし最近この手の動画のYoutubeのコメント欄が外国語ばかりというのが・・・w
  じわじわと世界に侵食していっとるようだねえ(笑)。
 (おまけに同じ動画が複数あがっててそれぞれにコメントがついてるわけだから・・・)








※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正

上記「最近この手の動画のYoutubeのコメント欄」とある通り元はYoutubeのリンク貼ってあったが、痕跡ごと消されているので本家のnicinicoのリンクへ差し替え。
また標題であった本作品のパッケージ版もAmazon他から全くたどれない。
不可抗力とは言え、こういうことがあると「その当時」の反応・ムーブメントへの理解が著しく困難になるのは困ったところ。

新たにひとつ、宇宙の神様

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ある種の付喪神だな、こりゃ。

のいずさんがtwitterでつぶやいてたので教えてもらった。

まあ時間があって、こういったものに抵抗感のない人は一度見てみてほしい。
(けっこう視聴率高いようなので―回線のすいてる深夜早朝をおすすめする)

有志で協力して宇宙機を空へ送ろう、というプロジェクトの応援動画。
キャラクターが例のあれなので興味がない・抵抗感あるという人も多いと思うが、時間があるならだまされたと思って見てみてほしい。

このMikuMikuDanceというツール(以下MMD)は一人の篤志の開発者の方がこつこつ一人で作って無料で提供してくださっている3Dアニメーション・ツール。本動画もそのMMDを使った動画の定期的に開催されているMMD杯という大会の出品作品なんだが、すごいレベルだよな。

ほんでこのPV、作者の人見覚えがあると思ったらあのMelodyの人だったのね。
(逆にいうと、このMelody3DPV、3:44からの衝撃があったからMMDもあったといえるかもしれない)

以前Doga CGAという阪大の3DCG普及教育プロジェクトを紹介したことがあるが、完全にいまその意志を継いでいるのはこのMMD界隈だろう。本家がいまどうなのかはしらないが、掲げた目的からいうとその目指した花は咲き誇っているだろうと思う。

で、なにが言いたかったかというと、日本人の強さというのはこういうモノや機械に対して思い入れができるところ―平たくいえばアニミズムの強さなんじゃないか、と。

花に会っては花に神を見、石にあっては石に神を見る―。

だからこの動画の最後で「星になったあの子」が見守るように飛んでくる。
日本にはまたひとつ宇宙を旅するモノたちのまもり神が産まれたんだな―と。

そういう意味ではあのときオーストラリアの空を電子の海を通して見上げた人たちはあたらしい神様の誕生に立ちあったのかもしれない。

お地蔵様は子供たちの守り神という。

そして宇宙を旅する”彼”の後輩たちにもいる、あたらしいまもり神が―。

なんとなくそんなことを思わされる動画でした。










※後日追記:自分的には最後に飛んでくるのはアレだと思ってるんだけど、本来の演出上は新しい2号機ということなのかもしれんね。ピギーバック衛星なので当然本体があるという考え方もできるし。
(ただオリジナルとデザイン変わらんので2号機・・・という気はしないんだが)

ただ自分としては魂になったあの子が旅立っていくというふうに解釈しておきます(^^;

その名のように

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その姿が本当に鳥のようだ・・・。

NASA撮影のはやぶさ最後の姿・高解像度版。

はやぶさが燃え尽きた夜にあわせて燃え尽きてたので後あんまり追っかけてなかった、スマン(- -;)
筋トレ石井ゆかりさんのブログのほうに貼られていたので気づく次第、はやぶさくん、面目ない orz

手塚治虫の描くところの『火の鳥』では火の鳥は炎の中に身を投げたあとに若い幼生体がそこから飛び出してくるが、燃え尽きた本体の光の中からカプセルが飛び出してくるようにみえてなんかそれと被る。

さっそくはやぶさの成功うけて「はやぶさ2」の予算が低すぎる話が出てきているが、前言ひるがえす「政治家」の方々(嘲笑)やら署名運動始める方々やらいろいろ出てきてますな。

けどいいよ、予算出さなくて。

それよりJAXAを株式会社化して本当の

意味での”投資”できるようにしてくれ

それならなけなしの金はたいて株持つよ、損得抜きに株持つよ!

ほんとうに”支える”ってそういうことじゃん。

身銭切らないと本当に素晴らしいものは得られたり身についたりしないんだよ。