自分用メモ。
これまでどおりの生活でいたいとか、これ以上不安になりたくないという方は読まない方向で。
まず開いちゃったのなら以下を必ず。(逆に本文は読み飛ばしてもOK)
「鳩山由紀夫前首相勉強会」とあるが、ほぼフリージャーナリスト・上杉隆氏の独演会。
長いのでラジオみたいに音声だけ流して聞いてもいいと思います。1h30ぐらい。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv45744832
(2分目ぐらいからスタート)
全部信じろとは言いません。あくまでも自分で検証して参照すること。
その上で以下情報の整理
単位とか用語
【ベクレル】
・放射能(放射線を出す能力)を示す単位
・1秒間に1個の原子核が崩壊する際に出る放射線の量が「1Bq(ベクレル)」
・例)370Bq→毎秒370個の原子核が崩壊して放射線を出している状態のこと
【グレイ】
・物質1 kgあたり1Jの吸収があったということ(J:ジュール―熱量の単位)
・「吸収線量」の単位がグレイ(単位記号:[Gy])
・1 Gy=1 J/kgとなる。
・同じベクレル数でも放射線の強さは条件で異なる
・そのため「吸収線量」の単位としてグレイ(単位記号:[Gy])
【シーベルト】
・シーベルト(単位記号:[Sv])
・「吸収線量(グレイ)」に「線質係数」を掛けた「線量当量」がシーベルト
(ベクレル直接関係ないんだな)
・線質係数→「α線:20」、「中性子線:10」、「X線,β線,γ線:1」
・つまり放射線源となる核種、そこからでる放射線の種類の違いによって数値が変わってくる
・硬貨の枚数=ベクレル、硬貨の種類が=線質係数、合計金額=シーベルトと考えることもできる
・→例:Aの財布には100円硬貨3枚(3ベクレル)、Bの財布には50円硬貨6枚(6ベクレル)
合計金額は同じ300円(300シーベルト)
【メルトダウンと炉心溶融】
・この両者、wikiをみると一緒のようだがちょっとニュアンスに違いあるような
・検索してひっかかった某blogの表記がわかりやすいように思うので引用させていただく。
(WIKIより)
メルトダウン(英語: meltdown)とは、原子力発電所で使用される原子炉の炉心にある核燃料が過熱し、燃料集合体または炉心構造物が融解、破損することを指す原子力事故。※ 炉心棒が溶ける事を、炉心溶融(ろしんようゆう)と言い、
炉心を包んでいる建造物(原子炉)そのものまで溶けてしまう状態を、
メルトダウン = 原子炉熔解 と言う。
(炉心溶融が発生した場合に、必ず原子炉熔解が起きるわけではない。)
つまり
・燃料棒(炉心棒)の融解が「炉心溶融」(圧力容器は破損していない)
・圧力容器自体が破損して、溶けた炉心棒の構成物である核物質が溶け出すのが「メルトダウン」
ということでよいか。
【圧力容器】
・原子炉の炉心(燃料棒などの中枢部)を収めた容器
・通常燃料棒の冷却のため水が満たされている
【格納容器】
・上記の圧力容器を収めた容器
・圧力容器が破損した際の、放射性物質封じ込めが目的
【再臨界】
・圧力容器内部には核燃料冷却のために水
↓
・圧力容器の破損→水位が低下し燃料棒が露出
↓
・燃料棒の露出が続く→ウラン燃料が溶け出す→圧力容器の下部に蓄積する
↓
・大規模に集中して「臨界量」に達する→制御されない状態で核分裂連鎖反応→「再臨界」
福島第一2号機は格納容器含めて破損の可能性。だから放射能汚水が漏れてるのも主にここ?
だとすると再臨界は格納容器の底で起きる可能性もある?
3号機も周りから燃料であるプルトニウム検出されているので、なんらかの形での炉心破損の可能性。
実害と風評被害との線引き
【汚染水の海への放出】
汚染水1万トン超、海に放出…やむを得ない措置(YomiuriOnline)
名目としては緊急性の高い「高濃度汚水」の貯蔵先を確保するため、比較的「低濃度」の汚水を放出、貯蔵先を確保する、ということのよう。
・放出するのは、4号機南側にある集中廃棄物処理施設内にたまった水約1万トン
・現在は冷温停止している5、6号機のタービン建屋周辺の地下水約1500トン
・合計1万1500トン→50メートルプール6~7個分に相当
・含まれるヨウ素131の濃度は海水の濃度基準に対し
4号機由来→157倍
5号機由来→40倍
6号機由来→500倍
※ただしこれもあくまでも「ヨウ素」に限って。記事からは他の放射性物質含まれてるのか不明。
「やむなく」とあるが、これがどういうことを意味するのかは冒頭の動画見てもらえばわかると思う。
この汚水破棄に関わらず別箇所からも漏れてるのは確実のようで、ニュースにもなっていたが茨城沖の小女子(こうなご)から4080ベクレル/kgのヨウ素由来と思われる放射能検出とのこと。
これはもう大げさでなく今回の震災で被災した漁業関係者は2度殺されたことになる。
【風評被害】
ここで気をつけなければいけないのは、漁業に限らず風評被害を和らげることは大事だが、それをおこなうためにはかなり正確な情報が必要ということ。
不必要に不安を煽ってもいけないし、必要以上に安全というのも危険。
いちばんいいのは政府がきちっと漁業・農業関係者に広く確実な補償を約束した上で、出荷に際しての基準検査を徹底させること。
風評被害を受ける方々のことを考えるあまりに、被災地の産物をアピールするのは良いが、安全性を読み間違っていた場合、結果が出てくるのは数年後以降。
もしそこで悪い結果が出てしまった場合、そのとき現場は3度殺されることになる。
こういうのも出ている。
ストレスがかかるのはものすごくわかるが、これが最低でも数年単位にわたる長期戦であることを忘れてはいけないと思う。
・・・・・ただ
基準値検査するにしても、各線種ごとの検知ができる装置ではかってんのかね。
そこらへんは不安。ガイガーカウンタはベータ、ガンマ測定できるみたいだけど、他はできないっぽい?
加えて両線種への感度もトレードオフっぽいよなあ。
(まあ頻出度からいけばベーター、ガンマのほうが高いと思うので実態には沿っているとは思うが)
※調べてみたらガイガーは「空間線量計」なので、ちゃんと調べようとするなら非破壊検査はムリっぽいな・・・。
サンプルとってゲルマニウム半導体検出器とか使う・・・のか?
基準値とか
【では肝心の基準値は?】
基準値。(wikiから)
一年間で自然に浴びる放射線の量(世界平均) | 2.4ミリSv/年 |
一年間で自然に浴びる放射線の量(日本平均) | 1.5ミリSv/年 |
一回の胸部X線(レントゲン)撮影時の被爆量 | 0.1―0.3ミリSv/回 |
一般人が1年間にさらされてよい人工放射線の限度 | 1ミリSv/年 |
1回のCTスキャン | 6.9 ミリSv/回 |
X線CTによる撮像 | 7 – 20 ミリSv/回 |
一般人の「屋内退避」(日本国原子力安全委員会の指針) | 10ミリSv (時間単位不明→累積?) |
放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度 | 50ミリSv/年 |
一般人の「避難」(日本国原子力安全委員会の指針) | 50ミリSv/年 |
人間の健康に影響が出ると証明されている放射線量の最低値 (これ以下の放射線量についての健康被害は長期的なものを含め証明されていない) |
100ミリSv (時間単位不明→累積?) |
福島第一原子力発電所事故での緊急作業従事者に限って適用されている被曝線量上限 | 250 |
白血球の減少(一度にまとめて受けた場合、以下同じ) | 250ミリSv |
リンパ球の減少 | 500ミリSv |
国際放射線防護委員会による人命救助を例外とする上限 | 500ミリSv |
で、検出されているのが「ミリ」シーベルトならまずいが、「マイクロ」シーベルトレベルなら上記から考えて大丈夫そう。(ここらへん報道でも繰り返されえてるのでご存知かと思うが)
オマケに最初のほうで列挙したグレイやシーベルトに関しては、ミリとかマイクロとかがつかないもっと大きな単位の話。
ちなみに
・「ミリ (milli)」→「千分の一 」
・「マイクロ (micro)」 →「百万分の一」
このあたりのスケーリングがイメージつかみにくいので混乱している側面もあると思う。
ただし体内に取り込んでの内部被爆になると、若干話は違ってくるので、当然そこは注意。
なぜならそこに浴び続ける時間というものが絡んでくるから。
このあたり線量と半減期が核種ごとによって違うので、簡単に程度の話としてはいいにくい。
発表された数値と自分の食生活とか想定してこのあたりで計算してみるのもいいかもしれない。
ちなみに茨城で検出されたほうれん草の汚染度で、線源をヨウ素131、摂取を100g/日x365日で計算してみたら12ミリシーベルト。年間の許容被爆量とトントン~僅かに越える感じとなった。
たしかに毎日ほうれん草のおひたし食べるわけでもないので(苦笑)、加えて記事中の専門家の計算結果とも異なる。
ここのところどうなんだろうね。
もうここはほんと各自が自分の自己責任で判断するしかないと思う。
繰り返しになるが、原子炉の建屋の屋上はまだ壊れっぱなし(空きっぱなし)。
放水は続けているが、実は何一つ状況は変わっていない。
ほんでついつい忘れがちだが、東北の被災地はこんなことよりもまず生活が破壊されて、まだ被災の真っ只中ということ。
かといって、具体的な実害が(いまのところは)出ていない我々がすくんでいても景気は悪くなるばかり。
とはいえ、原子炉の件が一定の目処がつかない限り、はっきりとした方向性見えづらいのも確か。
はがゆい。
そして自分にできることの少なさがなんとも恥ずかしい。