TVや新聞でニュースを追うことをしなくなった。
なぜならそこで語られている多くが”事実”ではなく”物語”になってしまっているから。
物語にはかならず語り手の”目線”がある。
事実それが”物語”であるならそれでいい―だがニュースは物語ではないのだ。
それでは困る―。
日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)
常々日本のいろんな問題を考えるときに思っていた。客観的な―ベースとなる数字や基準があまりにも曖昧だ、と。
そして事実としての数字ではなく”情緒”や”気分”で語られすぎている、と。
残念ながら自分には本書に書かれている”事実”や”数字”を厳密に検証する能力はない。
ただし、本書のスタンスは<シンプル・ロジカル>に考えるだ。
そういう意味で、ようやく自分の欲していたスタンスで語ってくれる本が―読んでみてそう思った。
三十代以上の人は是非読んでおくべき一冊だと思う。