『告白』(中島哲也/松たか子)

標準

素晴らしい、そして壮絶な一本でした。

告白



ただし日本ならではの映画かもしれない。
日本の「世間」ならではの異常な部分が、確実にバックボーンとして存在する。

ただその点を抜きにしても、作品としてのその複雑な構造が素晴らしい―すべてかリンケージしている。
(たぶんモノをつくろうとしたことのある人間にとっては、最高峰の表現レベルじゃないだろうか)

そしてそのリンケージの中で、同じひとつの行動が、ある視点からは正しく、ある視点からは邪悪にすら映る。

見ている最中「Downward Spiral」 という言葉が頭に浮かんだ。
(ご存知の通りNine Inch Nails ’94年の大傑作アルバムのタイトル)

物語のアウトラインとしては、我が子を殺された中学教師(松たか子)が辞職の
挨拶として、教室で淡々と独白の「告白」をしてゆく―そういう形で進む。

―そしてそこには我が子を殺した生徒もいた。




あまりにも凄かったので、たぶん二回分くらい分量書いてしまいました、サーセンw

ネタばれはないように書いている―というか抽象論になっているが、興味のある方は
作品を見られてから読まれることを強く強くお勧めします。
(ヘンな色眼鏡をつけてみるともったいないので)

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