古本屋にて。200円で。
藤沢周平氏は『用心棒日月抄』で知って以来、なんだかんだで時々無性に読みたくなる時代劇作家。
映像化にも恵まれているので、氏の原作の映画をご覧になった方もいるだろう。
本書はそういった「無性に読みたくなる」ときにもってこいの短編集。
前述の『用心棒~』シリーズとか『三屋清左衛門残日録』みたいな大物でなく、ちょっとそういった時代劇空間に遊びたくなるときにもってこいなのだ。
五編の短編からなり、それぞれ短いなりに物語としてのひねりや落ちもしっかりとあって、読後感のよい、良い短編集だった。
(ある意味、山本周五郎をいい意味で軽く、もっと今風にした作家とも言えるかもしれない)
個人的には『三月の鮠(はや)』がこの項数でしっかりとエンターテイメントしていてよかった。歳若い巫女さん出てくるのもポイント高しw
いい気分転換になりました。