レンタルだったり友だちに借りてたりのDVD。
どうもノリきれずに途中で止めていたのが数枚あったのでまとめて片付け。
パソコンでみると、こういうふうに、ついつい途中で止めれてしまうが、逆に倍速再生とかですっ飛ばしても見れる。
痛しかゆし。
オンライン申し込みのレンタルサービスで借りていたヤツだが、届いて「完全無修正版」とディスクに記載あり「?」
ああ、そういう話だったの?と思ったら後半重い重い・・・というか全編重いのなんの(泣)。
ナチスというと(その悪行含め)頭で考えすぎた世界を、現世に体現しようとしたインテリなイメージがあったんだが、現実は決してそれだけでは成り立っていない。そのことの悲劇。
ケイト・ウィンスレットが「知識」でない「知性」を体現していて素晴らしい。
ただ映画全体としては、すっきり感少な目。
まあすっきり終わるもんでもない・・・というテーマではある。
あとレイフ・ファインズは『ナイロビの蜂』といい、イギリス人とかドイツ人とか堅苦しそうな役やらせるとピタっとはまる。
はまりすぎ。
クロスロード
スティーヴ・ヴァイが出てるシーンとかはYoutubeで見てたりしたんだが、本編通しではみてなかった。
ちゅうか冒頭の展開のノロさと、のーてんきな「ほわいと~」「あんぐろさくそ~ん」な主人公の小僧に思い入れできず、途中でうっちゃってた。(どう考えてもあの演奏合戦小僧のほうが負けとるだろうが)
あとこれ、ウォルター・ヒルの監督作品だったのね、しらなんだ。
ヒルの大味さが裏目に出た一本か、はたまた低予算ゆえの雑さか。
とにかくシナリオがひどすぎ。
けど音楽シーンはまあみれる。このあたりは『ストリートオブファイア』の監督である面目躍如か。
けどこの時期前後のVAIってほんとカッコいい。ロン毛でいかにも「ロックスター」なオーラぷんぷん。
ただこの人の場合は、ほんとに悪魔に魂売ったといわれたとしても、「ああ、やっぱりなあ」と皆うなd(違
その意味でベスト・キャスト(笑)。
あとやはり正装したアフロ・アメリカンな皆様ってほんとおしゃれよねえ。
ファイト・クラブ
フィンチャー先生は冒頭で入り損ねると、リズム感が独特なので、ずーっとノレない羽目に。
正直、全貌見えてくるまでが長くてつらかった(泣)。
しかし、見終えてみるとこの演出、さすが!
どことなく『時計仕掛けのオレンジ』を髣髴とさせると思ったら、監督本人もそういってるし、キューブリック先生ご本人お墨付きですか(笑)。
個人的には記憶が錯綜する、改ざんされているという点で『メメント』に通づる点も感じた。
あと「ぶっ壊したい」願望としては塚本信也の『鉄男』シリーズにかぶるエンディング。
それだけ誰もが自己と属する社会に対する閉塞感を常に持ち続けている、ということなんだろうな。
「自分を変えよう」とするなら自己暗示的に見続けると面白いかもしれない。
しかしこういうどんでん返しはホントうまいな、フィンチャー。
そして主人公の彼女役がヘレナ・ボナム・カーターとはまったく気づきませんでしたw